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フイールドのヤマユリは激減して昨年も今年も立ち上がった茎すら確認できていない。開花して目立つ様になれば程なく盗掘されていく。ササユリも激減しているが、それでも今期は10本程度は確認した。そのうち数本は開花中に行方不明になっている。
残っている株はトレイルから離れ林床の下草刈りを行うエリアなので人目につきにくいと言う環境であるからで、それでも何かの拍子に存在がしれれば時期は関係なく直ちに消え去るだろう。
庭のヤマユリもササユリも繁殖種子を採種するために移植した球根だけれど播種効果を認識しやすいササユリなどは開花株となれば全て数日のうちに消え、残るのは何も無くなる。血統を絶やさないために採種・播種を継続していても盗掘者のために繁殖させている感しかないのが現状だ。
野で育てれば盗掘されるし、庭で生きながらえさせても「違うだろ!」感は否めないし、ハムレットの進退窮まる台詞はよーく理解できる。
まあ、早い話、植物園内のアツモリソウすら消えるご時世なのだ。