トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アカボシゴマダラ、ようやく一枚!

2019-07-23 | 小父のお隣さん
 今季のアカボシゴマダラの成虫は梢飛翔体を一回見ただけである。この日、エノキに産卵していた成虫を見つけたのだがケータイの電源を入れて撮影出来るまで時間がかかる。この間に飛び立ってしまった。
 もう「しまった!」馬鹿阿保の世界であるが、そうそういつもカメラがある訳も無い。車に戻り帰り仕度をしながら未練たっぷりに周囲を見渡したら姿が目に入り葉陰に消えた。これは止まったの解釈でデジカメ携えて忍び足である。気配を消すためにアカボシゴマダラの事は考えず「そーっと、そーっと」を呼吸に合わせ念じた結果、落ち着いて撮影出来た。これは桃色吐息ならぬアカボシ吐息なのだ。「ようやっと撮れる…」。

 まあ、現実は産卵で疲労困憊の身体を休ませていただけなのだろうけれど、小生にとっては千歳空港、いいえ千歳一隅の機会だったし写真を撮っての効能はただひとつ「自己満足」。
 これでも小生、貴人に対してスマホを向けたり掲げるような失礼な事は断じてしないのであるが報道ひとつとっても「なにか壊れてきた」感は否めない浮き世になってきた。広く水平・平準化すればするほど浅く薄くなるのは道理なのだろう。

       

泥浚いで堤の嵩上げ

2019-07-23 | 水辺環境の保全
 勢力圏外なのだけれど「水辺は一体」として保全する必要があり結果的には小生がその手当てをせざるを得ないのが現実。

 泥水池の1段上の棚田から二つ池、林接する池、雑木林、上の池と棚田跡が続くが、この棚田の泥浚いと嵩上げまで済ませれば一通りの手入れは終わる。
 この日、長柄のジョレンだけを携えて作業に入った。スコップで掘り取っていた当時に比較すれば随分と楽な作業になっている。立ち位置を動く事無く水域内2m向こうまでは掘り取れるからである。スコップ作業での掘り取りと持ち上げ投げ出しが無くなった分、本当に負担も少なく作業も早くなった。
 それは反面「作業密度が高まる」状況を生み出すから単位時間当たりの泥浚いの量は増える結果になる。それでも足腰に無駄な疲労を負わせ無くなって「腰痛持ち」の小生としては有難い道具である。

 通常の田圃と異なり土砂の流入があるから堆積土の浚渫が欠かせない水域であるものの、採土環境がない水辺付近では浚渫土も大事な資材になる。
 今回は浚った泥土をそのまま堤の上に盛り上げた。これで水面まで10㎝程度しかなく増水があれば越流崩壊の恐れがあった堤高を更に10㎝ほど嵩上げできた。「たかだか10㎝」と言う莫れ、この10㎝高は水位上昇に「鬼に金棒」相当になるのであるが、しかし哀しいかな、このような堤はおっつけ威之志士様の掘り崩しに遭う事になる。これも指切りげんまんのお約束だ。

 まあ「畦切りげんまん猪奮迅崩す」でも小生としては「畦切り厳禁」としたいものの聞く耳を持ってはいない頭脳明晰自己保身に長けた相手である。こんな輩は棚田だけでなく永田にも棲息している。

          作業前    ➡     作業終了