トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

洞に産卵では無駄骨だ・・・

2019-07-13 | 小人閑居して憮然
 7月も中頃だと言うのにモリアオガエルの産卵があった。それは樹上では無く林接する池の御柱様の祠、いいえ洞の中にである。これでは孵化しても水中に落ちる事が出来ない。「全くもう!」と思いつつ、少しは楽しんで卵塊を移動させた。もう枝や樹皮に付着させる事は叶わず、水辺に適当な植物も無い設えたばかりの池である。

 「仕方がないからお返事書いた。さっきの手紙のご用はなーに」、これでは童謡になって動揺してしまうが「仕方が無いからおタモに入れた」のだ。これで水面に落ちてくれるだろうが心配の種もある。既にアカハライモリが生息している。まあ、そこまで心配しても始まらない。全ては自然界の理に任せるしかないのだ。
 それでもタモ網に入れてしまうのは「お節介」だからである。まあ、つらつら考えてみるに姥捨て山で独り、トンボやカエルしか相手の居ない身ではこのお節介こそに身の置き所があるし社会性が保たれている。
 いくら無駄骨徒労と思えど「役に立った」と妄想するだけで寂しい血潮でも躍動するのだ。それが大事だ高齢者・・・。
         洞に産卵   ➡    タモ網の中で吊るす 

分水池の漏水防止作業

2019-07-13 | 水辺環境の保全
 水見回りで大変な事態に気付いてしまった。大雨ともなれば泥水池が壊滅的被害を受けかねかねない状況だった。それは分水池の「分水」機能を失わせて泥水池に洪水越流破壊を発生させる一歩手前だったのだ。

 泥水池には管径150φの塩ビ管で水を落としている。これ以上の水量になると分水路で沢に放流する仕掛けである。この管に沿い漏水部が発生してしまった。管径で灌ぐ量よりも水がドカ漏れになってしまったのである。これを放置出来るはずもなく早速補修作業に取り掛かる。
 まっこと水商売は繁盛して休む暇もない自転車操業そのままだ。

 管の外周に沿って漏水が発生する原因は恐らく生物由縁の理由からで、モクズガニやサワガニ、イモリなどが穴を穿つ。分水池堤の前衛は土嚢を積み背後は丸太ダムで土嚢の崩れを防いだ、いわゆる重力式なのだ。これだけだと耐久性が無いから堤の幅も広げた。それでも丸太の隙間に入り込んで居住スペースを広げるうちに漏水となってしまう。後は侵食拡大の一途であるから、突発的に顕在化するのがお約束。

 塩ビ管の流入口周囲に土嚢袋を押し込み止水しておいてから丸太ダムの範囲を掘り下げた。出てきた丸太は腐食して痩せ細っているし、外して穴を覗けば明らかに水の通り道がある。そこだけ土砂や土嚢袋を詰め込んでも丸太が痩せてきた以上、水路が変わるだけで漏水は止まらない。結局は丸太を抜きとり土を入れ胴突きで固めた。
 埋設した管の下にある丸太は排除できなかったけれど両側から土を突き固めたので、とりあえずの水の経路は無くなったと思える。
   導水管の左右を掘る     丸太ダムの残骸

 丸太を抜きとった分、土が不足してしまい結局は一輪車で土砂を運び入れた。完了させるには前衛の土嚢袋を外し再度積みなおす手間が必須なのだが、もうヘロヘロヨレヨレのおぼつかない足取りでは帰宅する余裕は残さねばならず、本日も敵前逃亡となった。
 まあ、降雨出水となっても、とりあえずの分水機能は回復したから雨よ何時でも受けて立つ、とはならず「いいかげんにしてくれー!」が本音。刈り払いに入れない。
            土を投入し突き固める    ➡     修復仮り完了