トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

産卵は産卵でも・・・

2019-07-10 | 小父のお隣さん
 「林接する池」に抽水植物が無いので上の池内からセリのランナーとウキクサ状の植物を入れた。初めは「ウキクサ」と思ってみたのだが異なる。図鑑で見て「ヒンジモ」しか類似が無く結局は不明の植物だ。
 抽水植物が無いとクロイトトンボなどは寄っては来ないし抽水植物体内に産卵する種もいるから水面だけ用意しても多様性の導入にはならないのだ。

 植物を入れた翌日、水見回りで多少の減水が見られたから導水管に水を増やす算段をし吐水口で確認しようとした時に卵塊が目に留まった。
 御柱様の洞にモリアオガエルが産卵していたのである。水辺の草中に産卵するのは承知だけれど洞の中に産卵するなんて「どうかしている」としか思えない。このままオタマジャクシが滴っても洞の中に落ちるだけで水中には入れない。「馬鹿な親もいるものだ!」と思わずにはいられなかったけれど、早い段階で場所を移さねばならなくなった。おいらは「取り上げ爺さん」かい・・・。

 阿呆口はともかく7月中盤に入らんとする頃のモリアオガエルの産卵は遅い。よくカップルが成立したものである事よ。

                洞に産卵

今日のとんぼ「気に入ってもらえた!産卵環境」

2019-07-10 | 小父のお隣さん
 造成する前からビジョンはそうだったし、護岸木を据えた直後から産卵に飛来して、見回りに通るたび造作を行うたびに姿を見ている。こんなに頻繁にかつ容易に連日ヤブヤンマを見かける事など無かったのだ。ましてや産卵する現場である。
 まあ、ヤブヤンマとサラサヤンマの産卵環境を備えたくて造成した「林接する池」なので思惑通りピッタンコカンカンであった事は間違いない。それはヤブヤンマが証明している。

 台風3号の予想降雨量200mmとされていたし満水になるのを期待していたけれど実際は13mm程度の降雨量だったので満水位の半分しか湛水出来てない。
 そんなことには関係なく水見回りの時点で既に2匹のヤブヤンマが産卵していた。池中ほどの御柱、堤の護岸木、そして法面の土中と割合場所を選ぶ風も無く産卵をしていた。

 眺めつつ撮影しつつ気が付いたのは「斜傾木として法面に寝かせる場所」も好感度を上げる設えになりそうだと言う事で、ヤナギの幹の先端部が数本あり丁度良いように思える。林内で朽ちさせるのも必要な対応だけれど、1~2本は池の法面に寝かそうと思っている。
 何か客引き、やり手婆さん風に思えるものの風俗では無く理に適った「法則」だから、まあ良いか・・・。

 それにつけても一方では呼び込みを行い一方では「山荒史!」と毛嫌い仏頂面の因業爺さんになってしまう現実、動物たるもの幾面も有るものだ。この「毛嫌う」想いが届いたかどうか天頂面はすっかり毛を失いぽっかりと明るい。森林に例えると、このようにぽっかりと開いた空間は森の息吹を復活させるのであるからして、小生の「明日と言う日は明るい日と書くのね」なんちゃって・・・。まあ、見たところ確かに明るい!。


 水位は半分      護岸木に産卵     御柱に産卵