トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

越冬・生存は困難の極み

2021-01-04 | 小父のお隣さん
 3日、暮れの25日以来の運転。側頭部強打CT診断までしたご老体ゆえにひたすら炬燵に潜って映画を観ていた毎日だった。9日間も静養すればとりあえずは暖機運転可能かと、頭痛も軽減したから水見回りを兼ねフイールドへ出かけた。水利には異常なしで1カ月以上もまともな降雨も無いけれど送水量は低下しておらず一安心と言うところである。

 ついでに食草園のアサギマダラの幼虫を確認してきた。今期の産卵は多かったから食痕は多数残ってはいるものの、大半の葉裏には幼虫の亡骸さえ無かった。捕食されたか寒さで衰弱凍死したかは判断できかねるけれど、越冬する事の困難な事は経験値を加えて見ずとも明白なのだった。
 たかだか、まだ10mm程度の幼虫では今期のように大寒波が突然2回も降りかかっては「晴天の氷点下」であって、さぞかし厳しい冬の始まりであったことだろう。キジョランの葉も乾燥もあるのだろうか皺めいて丸まったような状態になっている。皺めいている葉では傷を付けても樹液の出方も悪いだろうし、ひいては食べるのも美味しくはないはずだ。写真右上の噛み跡には汁が滲んだ痕跡すら無いのだった。
 年も明け日差しも伸びてきているものの幼虫にとっては「一陽来復」と言えるほど環境は優しくないはずなのであろう。