トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヒキガエルの産卵区の除草

2021-01-26 | 水辺環境の保全
 トンボ池の水面に一見、アマモに似た植物が増えてきた。初夏になればイネ科植物と判るのだが冬の間はとてもそうは思えない。久しぶりに降雨があって、たかだか10mm程度の降水量だったけれど地拵え作業地は濡れていて危ない。風もなく暖かい日寄りで絶好の作業日和なのだがスリップ転倒事故を避けるために水域の除草に変更した。

 降雨の前は氷盤が張っていたトンボ池なのにすっかり溶けて、日差しを浴び立って眺めている限りでは春の陽気に感じる、。しかし水温は一桁台だし手抜き除草では冷たくて気が進まない。結局は横着し4本鍬で根塊ごと掻きとる手段を選んだものの、鍬の爪に掛からない株の方が多くて、とどのつまりは手抜きになった。

 トンボ池の北端は例年ヒキガエルが産卵する環境で、そこの水温を少しでも上がる算段はしておかねばならない。水面を覆ってしまう植物体があると、どうしても池の水温は上がらないしプランクトンの発生も抑えられてしまう。そのための除草なので「水温む頃」なんて悠長な感覚では産卵場所を攪乱してしまいかねない。故に寒くても冷たくても寒の内の作業になる。
 掘り上げた根塊と泥は水際に積み上げる。本来は傾斜をつけておきたいのだが、傾斜で水際線を設えておくとオタマジャクシ見たさに集団で集中し植生は破壊され裸地にされてしまう。これで幼体が上陸するルートの保護植生を失うのであった。
 そこで岸壁のように高くしておけば良いだろうと思っても幼体上陸の障害になるし、どっちにしろ憂いは尽きない。

 毎年のほんの一時期の事だけれど「植生保護し裸地にしないで!」と言うクレームはその時だけで持続はしないし広がらない。いきおいロープに頼ってしまうのだが嫌な気分でロープを張り水見回りの度に目にするのは気分が悪い事、この上ないのだ。
 しかしそれは小生だけの個人内差であって、荒らしまわる環境破壊教育御一行様は「ほかに行けばよい」程度でしかない。そこにあって手軽だから「後は野となれ山となれ」とばかり入り込むだけなのである。結局、心証は「また煩い事を言う・・・」の澱だけ溜まる。
 まあ、かくして「意地悪爺さん・小言幸兵衛」は定着し拡散するのであった。イチゴサッテモウシタモウシタ。

            ➡   

伐採準備のIロープ

2021-01-26 | 今日は真面目に
 地拵え場所にはまだロープを掛け牽引しつつ伐倒しなければならのマキの大樹が10本ほど残っている。牽引器チルホールのワイヤーロープは10mしかないので支点となる樹木に届きはするが伐倒地点と重なってしまう事からもう少し長い牽引ロープが必要なのだ。ワイヤーロープの購入も考えなくは無かったけれど使用頻度は低いし、道具小屋にある綿ロープで間に合うようでもあるからロープの両端に輪を作り、いわゆる「Iロープ」を用意した。

 このロープを伐倒したい幹の高所に結びチルホールで牽引すれば伐倒する危険範囲からは外れる。綿のロープだからワイヤーロープのように伸びないで力を伝える能力は劣るけれど、途中にローラーフックを入れれば牽引方向を替えられるし、更に安全な作業が行えるだろう。
 Iロープの輪を作るには端をほどいて編み込む必要がある。ドライバーを差し込み緩みを作り、さらにラジオペンチを繰り入れ広げ三つ編みみたいに編み込んだ。編み込み長さは15cm程度なのだが欲を言えば20cm近くは欲しかったものの、この編み込み作業は汗が出るほど大変なので横着してギリギリの長さで終わらせる。それでも用意できたので作業地が乾けば伐採作業に入れる。

                ➡