トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

落下木の処理

2021-01-30 | 今日は真面目に
 地拵えに入山するようになってから途中の道筋脇の腐食木が気になっていた。これはナラ枯れ病で枯れたコナラの大木の一部で、枯れて腐食を始めてから先端部から落下が続いており、この頃は幹近くの太枝が折れて落ちるようになった。落下したそれが急な斜面から今にも滑り落ちそうになりつつ、かろうじて先端部が通路に落ちているから横倒しにならないだけの姿なのである。
 冬の間は小生ら以外は入る道筋ではないものの暖かくなればタケノコやフキ採りの山荒氏もおチビちゃんたちも通るだろう。ほっといても誰かが処理するわけもなく、チェーンソーを携行して行き帰りしている立場上、寸断し下に落して危険を排除する事にした。

 牽引器で引き落とせば安全なのだが、その準備もうっとおしいから「やってはいけない元玉切り」で下に落した。この方法だと切り離したときに上部が滑り落ち直撃する恐れもある禁止行為に相当するのだが止むを得なく結構出くわすのが現場だ。今回は上手く切断出来たと思ったものの上部はずり落ちても斜面で支えられ直立状態で止まってしまった。こうなると更なる危険が生じてしまった。林道上の同じ立ち位置から倒そうとすれば倒れるけれど重心の安定しない逆Y字形の又部なのだ。ロープで引けば安心だが手元には無い。
 そこで斜面の上側から降りて斜面に腰を下ろして両足で押し倒した。後はチェーンソーで両断し排除するだけになる。作業時間としては大した長さではないけれど他人のために「自分が危ない」作業なのである。

 まあ、大体が余計な事をしてミスやトラブルに遭う。ホームドクターの定期診察のおり、頭部直撃の顛末を話したら「それこそ想定外ですね!」と言われたものの、安全原則を軽視した結果でもある。「晴天の直撃」とはこの事だった。雉も鳴かずば撃たれまい…。

             ➡    落下させ玉切りし排除した