トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

屍るいるい・・・

2021-01-29 | 今日は真面目に
 既に藪化してしまった果樹園跡を落葉広葉樹林に戻そうと地拵え中だ。林床のネザサ刈りをしアリドオシと言う棘だらけの小樹を刈り払い残るは木本類の常緑樹なのだが、圧倒的に数が多いのがアオキでヒサカキやネズミモチ類の樹種が続く。山腹を階段状にして耕作していたから段々畑と言いたいけれど平坦部の横幅は5尺程度で狭い。柑橘樹が点在しているけれど、どちらかと言えば茶畑だったような設えに見える。

 それはともかくアオキやヒサカキなどは日照が少なくても育つし、それがかえって林床の植生を阻害してしまう。下草もなく地盤がむき出しで獣道がくっきりと通っている場所でもある。とにもかくにもこの日は集積も考慮して出かけたもののアオキやヒサカキをチェーンソーで地際から伐採するだけで終わってしまった。地表を眺めれば「屍累々」と言う感じで歩くのもままならないけれど光の通り道が出来たので一帯は明るくなった。しかし夏を迎えるころには草本や木本類が一斉に芽吹いて入り込むのもままならない場所になってしまうのは目に見えてくる。植樹するまででなく植樹して青年樹に育つ頃までは夏季を中心に数回の刈り払いが必要になってくるだろう。
 まあ、ある意味、手出しをすれば新たな手間が舞い込んでくるので年々窮屈になるのは仕方が無い。足の踏み場も無くなりつつある現場だが、まだ序の口にも入らず作業の露払い程度だろう。