トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

クロスジギンヤンマは全滅かも・・・

2021-01-17 | 小人閑居して憮然
 昨秋からまともな降雨量が無かった結果、表流水に頼っていた三日月池が干上がってきた。最深部だけは畳1枚分程度の水溜りが残っているが、恐らく1月中の十分な雨量は期待できないので干上がりは確実だろう。そうなるとクロスジギンヤンマの羽化初見の場所としては絶望が確定してしまう。いくら越冬中と言っても泥土が乾燥してしまえば命を絶たれるのは必定なのだ。

 なんとも情けなく悔しい事態だけれど給水できる環境ではなく雨水頼みの池なので小生でなくともどうにもできないのだ。クロスジギンヤンマだけでなくここ数年はシオカラトンボやヤブヤンマ、マユタテアカネの羽化も確認できた池だっただけに忸怩だる思いがある。
 池にしたのは15年も前の作業だったが、当時は単なる窪みで落ち葉が溜まっている泥地でしかなかった。そこを堤を設え湛水できるようにし、水が溜まるのを確認して2度にわたって拡幅したのが今の姿なのだ。水辺の重要性を考え、今は廃棄した瓢箪池とともに造成した、いわば一期生、いいえ一期池なのである。

 構造上、水見回りしても意味がないので普段は回らない場所なのだが、時には表情を観たくなる。その結果がこれでは小生の表情も曇るというものだ。まあ、曇ったところで雨雲ではないし、一粒二粒の悔し涙を出したところでどうにもならない。人知れず雨乞いしてみようかと言う気にもなるのだが、ミミズに小便を掛けれは良かったのかどうか、これだと腫れあがってしまうのだったかどうか、記憶は朧で使えない。

 完全に干上がってしまえばヤゴの生息はありえないから、それはそれで溜まった腐食層を掘り出す良い機会だと思うしかないか…。まあ、旅路の果ては尾羽打ち枯しになりそう。弱り目に祟り目ぐるっと回して蛇の目じゃあ。

                 雨々降れ降れ 爺さんが
                 蛇の目で睨んで恐ろしい
                 苛々じりじり乱々覧