トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

上の池、泥上げ場をつくる

2021-07-16 | 水辺環境の保全
 降雨の予報で休日にするつもりが休めない。薄日が差したり曇ったりと不安定ながら雨の兆しも無いからだ。となると身体も空く暇もなく作業に駆り出されるとまあ、弱者に厳しい社会である事よ。
 前の日に沈泥路を設え思わぬ作業日を頂いたから続いて泥上げ場の設えを済ませた。これで倒木・掛かり木の処理で出た適径木は使い切り、道路端に寄せていた丸太も処理出来たのである。

 泥上げ場と言っても特段の設えではなく、今まで粗朶を敷き詰めての水際だったのを丸太に交換しただけの事である。とは言え、粗朶の腐食は早く既に水際線に埋もれ朽ちているから歩くこともままならず、ここに泥上げしても重みで池に流れ出るだけなのだ。粗朶の護岸は生物層にとっては条件が良いのかもしれないのだが、こと上の池の護岸には不向きだと思ってきた。然るに我が勢力圏外だったので、そこまでの口出しは出来かねたのだ。時を経て小生だけが手を出す水域になってしまい良かったのか悪かったのか、今となってはどうでも良い事である。

 林道を鳶口で引っ掛け引っ掛け転がして池の傍まで運び並べたのだが杭が不足してしまった。購入した杭の手持ちはあるけれど残り少ないので温存、この場所の杭全ては倒木処理ででた枝材などで賄っている。それでも不足して、近くに放置され朽ちている材の芯の部分が杭に使えそうなのでチェーンソーで加工して十本ほど足して間に合ったのだった。
 丸太護岸とすると西側の一辺を満たす事が出来なかったものの、泥上げ場の設えなら当座は間に合う。護岸の丸太はついでの時にでも調達、作業をすれば良いのである。

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 写真下側、右手から流入し流路の幅を広げられ水流が遅くなり開放される事に土砂の沈殿が促されるという設えなのだ。護岸の丸太は泥曳きの時の足元を支え上げた泥を塞き止める役割がある。水分が抜ければ一輪車で土の不足している堤や埋め立て部の用土に使い回せる。何の事は無い「箱庭の中の遊び」に同じなのだ。別の視点で言えば「井の中の蛙大海を知らず」か…。