トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日は良い日だ!

2021-07-21 | 小父のお隣さん
    本日の最高気温32℃、梅雨が明けたから当たり前なのだけれど、下からは泥跳ね、身からは大汗、上からはかんかん照りでいささか戦闘意欲衰退気味だ。予定の作業は済んで次の作業の切り替えをするほどの時間も無いから撮影したのにフォルダーごと消去してしまったコシアキトンボの撮影に上の池に行ったものの姿はなく帰ろうとしたところに飛来した鳥はカワセミだった。
 事もあろうに葦抜き作業の杖代わりに使い、終わった後はカワセミの見張り台用に池の中央に差し込んでおいた竹の天辺に降りたのだ。普段は近くにいるとすぐに飛び去るのに今日は飛び去る風もなく警戒もせず、あくびまでかまして居続けている。撮影の大チャンスなのだが接近すれば逃げられる。移動はせず望遠側最大にして撮影したのだが、やはりボケ気味になった。それでも今までに撮影したカワセミの写真に比べれば大きくとれた、がそれだけの品質。

 さあ帰ろ!と駐車場に行ったら聞きなれない鳴き声が近くでする。鳴き声方向の樹木を見つめていると枝先が動いたりするし、時折は影が見えたりする。動かずに待っていたら正面のクヌギの中から頭上のウツギの中に飛び込んで鳴いている。この鳴き方の一部がサンコウチョウのさえずりの一部に近かったからサンコウチョウかもと思いカメラを構えていたら、また正面のクヌギに移り姿を現した。
 鳴き声は短く三音で二音目と三音目は同じ、一音目がオスがさえずる単音に似ていた。メスのサンコウチョウは見たことが無かったが間違いなくサンコウチョウのメスに違いない、それに巣立った幼鳥連れに違いないと確信、つまり小生は「お邪魔虫」だろうと、また池に行ったのだった。
 次に戻った時には警戒音だったろう鳴き声はなく、車を走らせたら拠点高み方向からオスのさえずりが聞こえてきた。巣立った幼鳥をつがいで面倒を見るのかどうか知らないけれど撮影出来た写真を図鑑対照したら間違いなくサンコウチョウのメスである。里山保全活動を始めた当時、サンコウチョウやオオルリの姿を見るどころかさえずりさえ無かったのだから、毎日泥だらけの日々であっても役には立っているのだろう。
 背中側の羽毛が茶系で連想したのはマルタンヤンマだ。上の池でカワセミから視線を外した周囲には赤とんぼも居たのだが、ショウジョウトンボとばかり見ていたけれど撮影して確認したらネキトンボだった。今まで見当違いをしていたことになる。

         

シェルター水路の草抜き

2021-07-21 | 水辺環境の保全
 シェルター水路の水面が覆われてきた。これではトンボの飛翔を妨げるので抜去除草に立ち入った。道具は四本鍬、剣先スコップ、中厚ガマの三つ。水域ではほとんどがイネ科の野草で大株に育っている。これに鍬を打ち根塊ごと引き抜き上棚の法面に引き上げる。引き上げ集める場所は威之志士様の跋扈蹂躙で掘り下げられた部分なのだが、泥付き根塊であっても客土が出来ない環境では「やらないよりはまし」なのである。

 護岸丸太の際で育ってしまったカサスゲは鍬では太刀打ちできず、剣先スコップで掘り上げる。この日の最高気温は36℃超えで内からは汗が噴き出すし外からは鍬を打ち込むときの泥水跳ねで水際だった良か男に仕上がってしまった。こんな場所には妙齢妖艶の貴婦人はやってこないのが惜しい。モテ期のはずなのだがまとわりつくのは汗みどろとアオミドロだけと言う有様は情けない。

 鎌は法面の葦を地際から切除して繁殖を抑制する。葦の席巻は漏水の大きな要因になるし水域のノイバラなどは刺し傷から蜂窩織炎や破傷風の引き金になりかねないから一緒に取り除くのだ。
 このシェルター水路の掘削当初は幅30cm程度の上棚からの漏水を集める集水路に過ぎなかったのだが、山側から入る絞り水が「涸れない」事に気が付いてからは3回ほど拡幅して現在の幅になった。他の水域は隣り沢からの送水に依存しているものの、この水路だけは100%絞り水で、断水しても涸れない環境下にある。そんな事から「シェルター水路」と名付けた。

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