トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

好きも嫌いも相手の好み

2021-07-13 | 小父のお隣さん
 ワクチン接種の日だったからフイールドの作業は止めてお化け苫屋と化した庭の草取りをする。既に野草化してしまったミツバが春に掘り取りしたフジバカマの跡に発芽して席巻状態である。時折は摘んで汁に入れてもみるけれど固いし香りも薄く、結局は被地植生として放任だったのである。

 これにキアゲハの幼虫が居て全てを抜去出来ずに残したのだが、この隣には明日葉の株があるしフェンネルの株もあるのに幼虫は一匹も見つからなかった。少なくても「どれでも良い」訳ではなく選べるなら、ここでは三択なのだが「ミツバ」が嗜好に合うのだと言う事なのだろう。
 フェンネルも明日葉も三つ葉も我が口に入れられる野菜と言えるものの、我が家では食草扱いなので小生の口に入る事は少ない。
 「明日葉を食べなさい」「フェンネルを食べなさい」とミツバを一掃したところで気に食わなければ食わずにトンズラするか寄り付かないだけである。まあ、そんな事から「おもてなし」も相手次第、心のままにだ。つまりは表も裏もあってはなりませぬ。

 フイールドには「アゲハ類数種が食草にする」と言われるモテモテ種「ヘンルーダ」を観察用に定植してあるのだが、こちらも全く食草とはせず、キアゲハはミツバ、寄り付くはずの他のアゲハは柑橘類やキハダなどを喰っている。どうも「好きなものがあれば好きな物から食べる」性向のようだ。因みに小生は最後に食べる。アゲハー!

                 

**今日のトンボ「極楽とんぼ」

2021-07-13 | 感じるままの回り道
            羽化トンボ浮いて高みのどこへやら
                      きらめき去って殻は葦茎

            分け入れば追われたのごとツンツンと
                      キイトトンボは湧き出でにけり

            みやびとはマユタテアカネ言い難し
                      とんだ面なり豚鼻に見ゆ

            木下闇ハグロトンボは翅開く
                      翅閉じ開く闇払うごと

            だるまさん転んだしてるかのように
                      二三歩前降り翅閉じ開く

            シオカラや何故に仲良う出来んかい
                      こっちで追立てあっちで追い捲く

            天上の業の世界は知らぬよに
                      水面平穏クロイトトンボ

            青田上群れで風追うウスバキは
                      稲田舞台の爺のアイドル