トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池4の除草

2021-07-25 | 水辺環境の保全
 大小五つある泥水池の内、下流部二つに水が流入しなくなった。梅雨時なので渇水ではないのだが、恐らく泥水池1でトンボ池との分水に問題があるのだろう。あるいは漏水か、どちらにせよ確認し原因排除しなくてはならない。

 最下段の泥水池5はイネ科の高生種が生え盛ってここは抜かずに地際から切除した。ここは既に水が涸れ溜まりになっていた部分にはオタマジャクシとメダカの死骸が固まっている。
 泥水池4の除草は全てカサスゲと言って良い。それも春先に少しだけ残しておいた部分には大株になって範囲を広げている。こうなると周囲の草勢と相まってトンボの飛翔を阻害する。水面にはヒシが繁茂して、これはチョウトンボ誘致の奥の手なのだけれど今のところチョウトンボの確認は無し。もう少し広い空間を欲する生態かもと思ったりするが、水域上部に入れればその水域から下流はヒシで席巻されてしまうのは必定で、それはそれで「環境破壊」の何物でも無くなる。

 それでなくともヒシの実が充実すると盗り去られ、同一犯ではないだろうがヒシの実を上流部に投げ入れていく輩がいて、初夏にはヒシの発芽を監視して抜き取らねばならないのが例年の行事みたいになってしまった。「労せず利を採りたい」と言う理で道理の無い輩はどこにでもいるものである。

 水が減ったから長靴に水が入る心配は無くなったもののカサスゲが成長肥大しきった結果、抜きとるのに難渋した。水域下段の池なので砂泥の沈殿は少なく、そのことが逆に基盤層へ地下茎を進入させやすい環境を作った。このため四本鍬は使えず剣先スコップでの掘り取りになる。
 斯様に剣先スコップでの掘り取りを繰り返してきた結果、水深が増して長靴上縁ギリギリになったのだ。しかしながら今回は湛水量が減少した結果、掘り取りやすくなりかつ根塊だけを切り離し越流ギリギリの堤の盛り上げに使えたのだ。「禍福は糾える縄の如し」。

      始まり ➡   終了     堤の嵩上げ