トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

黒星、ご免だら!

2021-07-22 | 感じるままの回り道
 猫が行燈の油を舐めるのを想像しただけでもゾクゾクする小生であるが自分でジャムの付いたスプーンを舐めるのは相好を崩してしまう。しかしながら排泄物を舐めるのは油を舐めるのからくるゾクゾク感とは全く別のゾワリ感がある。それなのに排泄物を食べさせたと言う行為はSNS上で謝罪して済む行為ではなく折り目正しい謝罪こそが謝罪になるのであって、謝罪したからと言って被害者の傷は癒える訳もない。アンチョコは単なるポージングに過ぎないのだ。

 この畜生輩の出来事とは別に生存のために排泄物を利用する生物がいるが「フンコロガシ」がウンコ玉を転がしていても不潔だとか汚いとか思わない小生だ。水鳥の糞尿にストロー状の口を伸ばすチョウ類も普通に存在するが日常的な風景にしか過ぎない。
 ところがである、帰ろうと汚れた手足を洗っていた小生の近くにアカボシゴマダラが飛来したのだ。最近の目撃は皆無に近かったから1枚でも撮影しようと腰のベルトに装着したカメラを出した。

 ところがである何たることか。もう惨多留痴唖、難多留痴唖の光景になってしまったのだ。取りついたのはフイールドの簡易トイレの便槽外殻で、2日前にバキューム車が吸い取っていったばかりだったから汚水の数滴はあったに違いない。しかし連日の真夏日で完璧に乾燥しているはずの表面に山吹色の口を差立てて走査打診を始めたのだ。
 この行為から想像したのはストロー状に見えても単なる管ではなく舌の働きをする機能も備わっているのではないかという事だったのだが、家畜や鳥の排泄物に群がるより嫌な感じがしたのも確かであった。
 これでアカボシゴマダラへの恋心は糞尿汲み取り、肥え桶天秤担ぎ、野溜め香水カンタービレの芳香・回想療法とともにアロハー、アデユー。本日も真夏日なり・・・。

     

粘りーギブアップ

2021-07-22 | 感じるままの回り道
 この日「ああーもうやってらんない!」と半分で投げ出した。時間は10時前なのだ。連日の真夏日と猛暑日の連続でクマゼミはとうに真っ盛り、ヒグラシも鳴き始めての夏本番。水域に入っても涼しさなどは皆無の日々である。
 泥水池3の水域除草を開始したものの1時間半ほどで戦闘意欲消失して陸に上がったのだ。「あと90分」の作業が出来ない足元不如意ではしょうもなく、年金懐不如意が更に輪をかけるが輪は一つで良い。まあ、五つの輪は五大陸コロナ連鎖競い合いの象徴だろう。

 さて、抜去する大半はカサスゲとイネ科の繁殖力旺盛の何とやらだ。カサスゲは地盤にまで根茎を喰い込ませスコップを用いないと浮き上がらない。イネ科の何とやらはランナーを多数延長させ入り込み這い上りで曳き抜くのに苦労する。どちらも「性悪」の植生なのに小生は性無しに収まったから続くはずも無い。
 クワを打って引き抜く事をいくばくもしていないのにズボンは泥汚れ、顔面まで泥まみれの作業だ。「真面目にやっても倉も建たん!」と敵前逃亡。折よくS先生一行が到着して昼まで放生の身となった。極楽とんぼ風の時間とは言え生物にしろ植生にしろフイールド創出には欠かせない四方山話の時間でもあるのだ。
 トンボの判定や生物植物の繁殖や保全等々、小生の短期記憶がまだらになっている結果、同じような質問が繰り返されるもののS先生はネバーギブアップだ。

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