トンボ類の羽化台には自生の植生を利用してもらっているが補助的にメダケなども挿しているけれどトンボの止まり台に使われる程度で羽化台にする機会は少ない。あまり混み入っている植生だと視認率が下がるし観察したりするのも不便なので水際にトクサを植えた事もあったけれど気が付いた時は窪みだけ残して消えてしまった。
今回は植木鉢に植え付けて棚田部の中央部に据えてみたけれど立ち入れる範囲でもあり、その気になれば難なく持ち帰られてしまうだろう。そういう事を案じていても始まらないので据えてみたのだが羽化台として使用してくれるかどうかは相手次第なのである。だからまあ、小生の爺我自賛・自己満足の範疇になるか…。
考えてみるまでも無く水域内にはカンガレイは株立ちしてるしミソハギも群生しているのだからして移動できるヤゴにとって羽化台には困らないはずである。しかしながら葉と言うか茎と言うべきかどっちも一緒になっているようなカンガレイの繁殖力は強くて1シーズン株元が20ℓのバケツ大にまで成長するし根張りも強固でスコップで基盤層まで掘り下げないと抜去出来ない困り物でもある。春先に芽生えたカンガレイの幼い1本を「抜くべきか抜かざるべきか…」と手を止めるのは何時もの事である。