トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

イースターエッグの試作 9

2023-09-21 | 何よりの楽しみ

 出来上がった卵型を磨くためには回転させながら磨くのが綺麗に仕上がる。そこで柱の端材を削り磨き専用の治具を作ってみたのだが古い杉材なのでひび割れも多くて心配だった。数をこなさねばならない磨きなのでやはり専用の治具を作るべきだと考え直し、たまたま卵の外径とパイプの内径の適応性がありそうなので作ってみる事にした。ついでだから旋盤の横軸回転と回転刃物砥石台の縦軸回転の双方に使える方法にしたのだが結果的には砥石台取り付け用のネジが逆ネジ仕立てでこれはホームセンターでは手に入らず難なくオジャンになった。

 旋盤での保持は三本爪チャックで固定するのが簡便だけれどチャックの出っ張りが危ないので円盤に固定する方法にしてみた。材料は全てリサイクル、という訳にもいかず50φの管端面キャップは購入である。これに合う心算の塩ビ管が緩くて駄目だった。廃品の縦雨樋が丁度ぴったりと収まるので黒い塩ビ管の外径を少しだけ削り押し込んで一件落着する。卵形の寸法やフォルムが一定ではないので大きいサイズから小さいサイズまで対応できるように3種類ほど用意した。管端面キャップは回転円盤に固定してあるので卵の外径に合わせてスリーブを差し替えるだけで対応できる。

 普通にある灰色硬質の塩ビ管でも可能だけれど黒く肉厚の水道管の方が柔軟で保持力に勝る。その性質で加工する時は保持し難くてそのための加工用治具まで削る羽目になったけれど終わって磨きに入ると手間暇かけた甲斐があったのだ。エッグの外径やシルエットの差は無視してほぼ一種類のスリーブで間に合ったのだ。これで塗ってから磨きまた塗り重ねる工程がらくになるはず。