トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

拠点斜面の植生調整

2023-09-08 | 今日は真面目に

 拠点斜面にもヤブジラミが目立ってきた。早春のネザサ抑制後早や半年、ネザサも勢力を示し始めているし暑い最中ではあるけれど刈り取り調整に入った。ヤブジラミやヌスビトハギなどのヒッツキムシもこの時期に排除しておかないと触れるたびにえらい事になってしまう。いまの時期なら種実は柔らかく引っ付き力も弱いし未熟さがある。株も再萌芽するけれど大急ぎで背丈が低いまま種子を付けたとしても数は減少するし衣服につく機会も無くなるのだ。

 古い刈り払い機のパワーが弱く前回は泣かされたので新しい機種に変えた。アクセルレバーの人間工学的な位置が悪く使いずらく避けたのだが再び「駄目元!」でレバーグリップの角度調整に挑んだところ動いてくれたのだ。一応は作業前に肩掛けして位置を調整したものの実際の作業となると少々勝手が異なり作業しながら微調整すれば良かったと思いつつ六角スパナを携行しなかったので果たせなかった。シュミレーションだけでは万全とは言えない事もあるのだ。

 選択的刈り取りだし下ばかり見ていて気が付かなかったのだが防護面を通して横切った影が見えたので顔を上げたらクヌギの幹があった。そこにはオオスズメバチがいて熱心に穴を穿っている。アブも数匹が遠巻きにして様子見していたが近寄らせてくれない。もう一匹のオオスズメバチは同房ではないらしく寄り付くたびに追い払われていた。このハチが視野を横切ったのだと推察する。孔は親指がきついくらいだが深さは20mmほどに達している。樹液の出た痕跡はあるけれど濡れているほどでもない。となると何を好んで深く喰い入っているのか分からなかった。刈り跡を眺めてみれば雑然として見え単に踏み荒らしたとしか見えない。日当たりの無い林内なので生物の種も数も少ないはずなのだが坊主刈りでは生物的荒廃をもたらすだけだろう。