杭棒の端材からの試作は後回しにし塗装の比較をしてみた。材料はヤナギ、キリ、スギ材の三種である。これにアクリル絵の具と胡粉ジェッソとか言う下塗り剤の二種で比較してみるのである。塗装した後で塗料の区別がつかなくなる恐れもあるので塗装前に長めの形状とズングリした形状をそれぞれ選んでから半分塗って乾く間に急いで夕食を掻っ込み反対側を塗る。乾くのも待ち遠しく手に付かなくなったのを確認して比較する。
アクリル絵の具の方が木地が隠れるし艶も良い。色合いも実物の卵に近いけれど艶があり過ぎる感じがする。胡粉ジェッソは生地が透けて見えて下地材としては優秀なのだろうが木地が見えなくなるまで数回は塗らなければいけないと判断、これではコストが馬鹿にならないのだが「耐水性のある皮膜を形成する」と説明にあったのでこれらはこれらで用途別に使えば良いのだ。結果として「イースターエッグ」としてペイントする素材であるから「どちらでも良い」のではあるけれど「卵に見せたい」思惑でアクリル絵の具に軍配を上げた。しかしそうなると胡粉ジェッソが残ったままになる。
「えい!ままよ!」とばかり本塗り痔には不思議膏金鵄丸、いいえボヤキ塗ーる、では無くて本塗り時には両者を混ぜ合わせてみるつもりだ。混じり合う素材同士であるのが大前提であるものの、うまく混じり合ってくれればアクリル絵の具の艶やかさが抑えられ落ち着いた色合いになると妄想は激しい。ガラスの小瓶を捜さねば・・・。