トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*新涼の頃

2023-09-14 | 感じるままの回り道

              新涼も新郎あたりはご身労

              補水液請う音も闇し隠居部屋

              新涼の通りよかよか鼻毛切る

              雲満つる厄日は鎌を研ぎ済ます

              仲秋や丑三つの窓首延ばす


シェルター水路の植生調整

2023-09-14 | 水辺環境の保全

 シェルター水路はチョロ水だけれど絞り水の流入水を貯めている結果、送水設備の不具合で水域が断水の憂き目に遭ったとしてもとりあえずは湛水を継続できる。であるから水域面積としては小さいものの水生生物のシェルターとしての役割を位置付けているのである。しかし水域に草勢が優勢となり水面が少なくなるとトンボの飛翔は目に見えて低下する。草勢の合間に見える水面に産卵しに来るメスはいるかも知れないけれどオスの縄張り行動そのものは空域には無くなってしまった。

 この水路の南側は日陰の部分になるし、この日は「曇り模様」の予報だったから「少しは涼しいかも・・・」と作業に出かけたものの絶賛ピーカンとなってしまい作業開始ほどなく「帰宅するか…」のサボリ虫が蠢き始めた。そんな折に時折は立ち話となる山域散歩の親父さんと挨拶がてらの年寄りの冷や水愚痴三昧で気分が代わり水路内の除草を済ませたのであった。しかしながらシャツもズボンも顔面も眼鏡も泥跳ねで「草取りは爆発だ!」と超前衛的佇まいとなったのである。

 草を抜去しながら上棚の法面を見ればあらかたが破壊されている。言わずと知れた威之志士様の跋扈蹂躙の結果であるが、ここに泥付きの植物体を上げれば晩秋には更に威之志士様を呼び込む事になるし涼しくなってからの補修と言うより復旧に近い土木作業の妨げになるから全て畔に上げたのだ。しかしながらこれもそのままには出来ず乾燥していくらか軽くなった時点で場外搬出をしないと畔も威之志士様の跋扈蹂躙に遭ってしまうのはお約束になってしまう。どちらにせよ水域の手入は自転車操業の水商売に他ならない。

 日陰の部分から除草し始めたのだがほどなくヤブヤンマが産卵に飛来して着地しそうになるとシオカラトンボのアタックを受け追い立てられる。ヤブヤンマ自体も思うところがあるのだろう数回の着地を試みつつ「叶わない」と思ったのか飛び去ってしまった。小生としては産卵シーンの撮影を逃したのである。