トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

奥の院の植生調整

2023-09-10 | 今日は真面目に

 奥の院の林床はヤブジラミが繁茂している。もう一方の雄はヤブミョウガであちこちん大きい群落を形成している。背丈も腰のあたりまで達しているからこの中に入ればイノシシは姿を隠せる。フイールドに出てきて被害を広げるのまで防げないけれど安住の環境は少なく出来るのだ。ヤブジラミの大繁殖はヌスビトハギに同じく獣に依る散布が大きいのだろうと推察するがヒッツキムシとしての不快さは立ち入らない者には理解できないだろう。今回の作業はヤブジラミの地際からの刈り取り及びヤブミョウガの間引きである。春たけなわの頃にはスミレ・タンポポやセントウソウ、ウラシマソウなどが目を楽しませてくれた林床であるけれど晩夏ともなると入るのを躊躇われる草勢になった。

 こうなるとイノシシにとっては躊躇う場所ではなく安住の場所となる。そうさせないためにも辺縁部の植生調整は欠かせない。何度も行き来したい場所ではないので燃料の予備を携行して作業に入った。坊主刈りはしないので作業の跡は雑然として見えるのだが生態系の保全を考慮すれば丸坊主より断然保全度は向上する。坊主刈りなんて畑地や住宅地・施設周辺の管理の仕方であって「刈り払い」の一言でかたずけてしまう認識は環境保善には危ういものでしかない。

 この日の作業は急斜面への下までで時間切れ。燃料はタンク二回分満タン消費だった。残りの斜面の作業する前に水域の除草をしなければならなくなったのだが長靴に水が入り込むようになってそろそろ交換時期だし長靴を新調しないと水域には入れない。帰宅時に購入するつもりでいるのだが帰宅する時点では忘却の彼方だ。「シャワーを浴びたい!」気持ちは全てに優先してしまう。