トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

導水路の拡幅

2015-09-12 | 水辺環境の保全
 集水升に水を導くだけで目一杯だった昨日に続き導水路を拡幅し、ようやく一段落となった。崩れた土砂で埋まった河床は雨のたびに姿を変える。今のところ集水升への集水路の土砂は保たれており取水に差支えは無いけれど、コンクリート製の取水堰が失われているので河床浸食次第では取水は困難になる。
 もう何か所か段差工を施し河床の低下を防がないと取水そのものが出来なくなる。その事を思えば、降雨出水の度に埋もれてしまう取水升と集水路の掘削など大したことでは無いと思わなければいけない。ぼやいても愚痴っても他にやる人はいないのだから。まあ、現世に居て「三途の河原の石積み」ならぬ掘削だと思えば良いのだ。
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雨が降っても腹は減る

2015-09-12 | 感じるままの回り道
 18号台風が、そろそろ知多半島に上陸するかと言う時間帯、小降りになった雨脚を眺めていたらグリーンカーテンにしていたゴーヤの花にチョウとハエがいる。風雨の中でも腹は減るのだし「虫にとっても浮き世なのだ」と思いつつ同情してしまった。
 風が花を揺さぶっても逃げようとはしない。撮影機会としては、風にあおられる時は接近しても逃げられる確率は減るのでチャンスなのだけれどピント合わせに苦労する。今回は数回でピントが合った1枚が撮れた。
 シジミチョウの仲間だとは承知だが判定に自信が無い。敷地の雑草にカタバミが多く、ヤマトシジミは年中舞っている状況だからヤマトシジミにしておく。小生は現実に素直なのである。拡大した写真を見てから気が付いたのだが、ハエと思っていた昆虫の後ろ脚が非常に長い。これは何なんだ…。もう後の祭りである。

タマアジサイ咲く

2015-09-11 | 小父のお隣さん
 タマアジサイの花を見かけるようになった。特段珍しい花でもないのだが日陰や湿地に多いから、その点では「花の賑わい」を感謝せねばなるまい。
 たまたま顔を近づけたら花を包んでいた部分が葉の上にあった、なんだかヘーゼルナッツの殻のようでもあり打ち上げ花火の外殻のようにも見えた。

**悲願・悲観・彼岸

2015-09-11 | 大震災
 汚染水ニュースは聞けぬこの頃のタンクご無事におられますかの

 もみじ葉を映す水面の奥底の朽ち葉に積るセシュウム粒子

 爺なれば数値などより帰宅して祖霊の土地で無念の往生

 復興は絵空事なり高線量生活視点無き除染策

 天高く彼岸なれども悲願さえ此岸に居ては悲観なるなり

脱皮と羽化

2015-09-10 | 小父のお隣さん
 いよいよ18号台風の影響かに入るかと空を眺めていた時、庭木の葉に動く気配がある。視線を送るとエビぞりになって脱皮中だと分かった。その時点ではアオマツムシとばかり思ったのだがバッタ類は脱皮するのだったかどうか承知していなかったし、不完全変態とは撮影するまで気が付かなかった。
 さて「チャンス!」とばかり二階に上がりケータイを取って葉のところに行ったのだけれど、既に主は居らず抜け殻だけがあった。考えてみればトンボやチョウの脱皮と異なり翅を展開出来るまで動きを止めていなくても良い何齢だか知らぬ30mm程度のカマキリなのである。近くの葉裏を探したら緑色の主がいたが雨も避けているのだろうと撮影しなかった。
 抜け殻を眺めて感心したのは触覚も抜けているのである。当たり前と言えば当たり前なのだが、初めて見た小生にとっては「へーっ!」と思わざるを得ない。そして思い当たったのは「脱皮するのは羽化しない」という事実。この歳になって初めて意識に上った。とすると不完全変態タイプが脱皮するのか…。そうすると蛇やエビ類も不完全変態?…よう分からん世界だ。
           全体          拡大頭部

今日のトンボ「女性は分からない」

2015-09-09 | 小父のお隣さん
 まるで地味に低い場所にいた。目を反らせば見失ってしまう危うさがある。目を凝らしても見つけにくい事この上ない。まあ、♀はおおむね地味な装いだから無理もないけれど、この傾向が同定しにくさを強めてしまう。愛好家でも何でもないから「何だろう、珍しい」で済ましても良いのだけれど、時折は欲が出て性懲りもなく検索して迷宮入りして終わる、いつものお約束だ!?。
 ♂♀どころか全く判別に結びつかない夕闇の空で、二階家程の高さを飛び回っていたトンボ、大きさから「ヤンマ科」だろうと眺めていたが想定は一種のみで図鑑を広げたら黄昏活動をするヤンマは何種類もいた。まあ、小生も山間で黄昏活動をしているから同類か…。

何時も頭から…

2015-09-08 | 小父のお隣さん
 林道でキイロスズメバチがお食事中だった。お邪魔虫になる心算はなかったがお邪魔してみた。やはり嫌がられて、それまで一心不乱に頭を齧っていたのに足で掴んで飛び立とうとする。さすがに蝉一匹と飛行できる能力はなく、今度は引きずって逃れる算段の様子。
 やっぱりお邪魔虫だったと思いつつ「やっぱり頭から齧るのだ」と思った次第。個体が変わってもカマキリの様に種類を変えても、おおむね頭部から喰いつく。息の根を止める合理性と組織が密で食料としては良質なのだろう。

取水の復旧作業

2015-09-07 | 水辺環境の保全
  ➡  十分すぎる降水量だった。懸念の通り送水は断水になっている。出水で取水が出来なくなったと想像した通り、ようやく開いた取水升が埋まっている。取水路を開いた河床は昨年崩壊した土砂の上なので出水の度に浸食されるのは承知の上であっても降雨の度にこうでは気が休まらない。ぼやいてみても呆けていても回復しないから作業に出かけた。
  ➡  二か所の段差工箇所の下段、浸食され流路が丸太の下になっている。河床の高い部分を切り崩して埋め戻し流路の方向を変える。
  ➡  上段の段差工部、ここも取水路が埋まり水流が外れている。掘り下げて復旧した。県も部農会も取水堰の復旧などには関心がないので「いつまで続く泥濘ぞ!」なんてスローガンが口に出る。所詮、小生も三等兵で消耗品だが、消耗品にも消耗品の品格がなければならない。鶴田浩二主演のドラマ「ガードマン」だったか思いだした。なぜだろう…。

*大本営の系譜 4

2015-09-06 | 性向有毒の翁なれば
 礎に苦肉の策も出来ぬ役       過走現実

 情けなかああ情けなか情けなか    馬笑

 メビウスの輪で出来ておる五色の輪  解析

 エンブレムぶれ延々とエンドレス   循環社会

 責任者抜群利益パスまわし      先輩の格

 要するにネタ次々が火消術      処世術

 ネタを喜捨すれば記者らは次へ行く  方便

 責任は悦銭五輪で葉書大       見識

 歌舞伎者亡国羽織背負って見栄    伝統芸

 だるまさん転ばぬゲーム鬼は居ず   四民平等

今日のトンボ「指乗りトンボ」

2015-09-06 | 小父のお隣さん
 路肩の苔の上に赤トンボがいる。真っ赤で細身の腹部が綺麗だったから顔を覗いたらマユタテアカネだった。顔さえ確認できれば小生でもマユタテアカネは確定できる…とも限らず、眉斑が三角形のトンボもいるので結局は判らない。今回は個体はマユタテアカネだ。
 指をソーッと近づけても飛び立たず前足の下側に指を押し込んだら指乗りしてきた。指をくるくる回転してトンボを落とした事は無いが、たまには指乗りも楽しめる。

ギョッ、でなくて虫目…

2015-09-06 | 小人閑居して憮然
 家に入ろうと鍵を差し込もうとして違和感があった。視線を落として「ギョッ」とした。怖いものでも危険なものでもないが意表を突かれ注目してしまった。
 スズメガ類の幼虫、おそらく終齢幼虫と思われる巨大な芋虫が鍵穴の下にいたのである。ご丁寧にも糞を二つくっつけてだが注目せざるを得なかったのは水玉模様なのだ。
 尻に角を付けた芋虫は子供のころから胡麻の収穫時に嫌になるほどお付き合いしているので何ともないはずなのだけれど、写真のような丸印模様は苦手だ。少年のころ、雪洞を掘り中で火遊びなどしたものだが、天井や壁面に指で窪みを入れたことがあった。装飾のつもりだったが出来上がりは「不快感」しか感じられなかった。きっとその「心的外傷ストレス」なのだろう。
 そう言えばエノキで繁殖していた全身水玉模様の幼虫、これも気味が悪かったが生地の水玉は何ともないのが不思議である。

キハダの定植

2015-09-05 | 蝶の食草園
 自宅で養成中のキハダを食草園に定植した。成長の遅かった一鉢は「来春」定植すると残しておいたが、一鉢だけでは落葉期に潅水不足で枯らしかねない。この時期に定植すれば落葉までに根を伸ばす要素がある。懸念は猪の掘り起しだけなので、竹で保護支柱を作り株元にはノイバラの枝を敷き詰めた。経験則で、これを施すと掘り起し被害が減る。まあ、一回だけでは不足で毎年取り換え3年は続ける必要がある。猪は鼻が利くというか「しつこい」というか、まあ、向こうは生存がかかっているからしょうがない。

セイボウ撮った!

2015-09-05 | 小父のお隣さん
 ようやくセイボウを撮る事が出来た。「青い蜂がいる」なんて主張しても大方は信用してくれない。小生だって今の世代に到達して初めて知ったのだ。一番最初はミソハギの花で見た。今季もミソハギで初見したのだが撮影できなかった。
 この日はオミナエシに五匹ほど群れていて、その数にも驚いたけれど、数の多さが幸いして撮る事が出来た。セイボウも種類があって、写真の種より格段に美しいタイプもあるようだけれど、今のところはこの種だけである。
                       

何とか通水!

2015-09-04 | 水辺環境の保全
 4人がかりで延べ4日間徒労を続けエンジンポンプの不調で吐水口まで送水確認できずに終わった通水復旧作業。雨で1日休み、様子を見に入ったら回復していた。流量を測るためのバケツとストップウォッチを持ち合わせなかったから通常の流量であるかどうかは不明だけれど、とりあえずは十分な量が出ている。
 1日かけて周辺のホームセンターをまわりエンジンポンプの下見をしてきた。送水管径50に合わせたエンジンポンプが良いのか、実質的な流量を基準にした能力のポンプで良いのか素人には判りかねるが運搬のしやすさも考慮しないと通水作業も縁遠くなってしまいかねないし悩めるところである。
 素人の鳩首凝議では小田原評定になるからメーカーに相談する事にした。
          断水した   ➡     散々苦労して…

出る蕾は切り取られる!

2015-09-04 | 小人閑居して憮然
 林道の擁壁に垂れ下がってくる草本、木本を問わぬ枝葉や蔓の類。これが一部の人たちには「うっとおしい」邪魔な存在なようで刈り払われる事度々。また蕾や花をつけた植物は日数を置かず無くなってしまう事が多い。刈り払いから逃れ、ようやく蕾を膨らませてきたツルニンジンは、すでに大きい蕾の順に消えてしまっている。
 車道から林道への分岐脇にサツマイモが植えてあったのだが、お盆の頃に蔓が引き抜かれていた。猪によるものと信じていたのだが、当の親父さん曰く「どこかの爺様が芋だけ取っていった」とのこと。親父さん再度激白「人様が一番厄介だ」と。小生にはよく染み入った言葉だった。