トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「メスは更に難しい」

2016-11-03 | 小父のお隣さん
 地表近くを飛翔していると気付きにくいトンボだ。性別はメスで、大方、アカトンボ系だろう程度の推定は出来るものの同定はとても無理で「不明種」となる。連結飛行でもしていなければお手上げだ。

 生物の大方はオスが目立つ色彩や飾りをしていると思っているものの、人はオスよりメスが飾る理由が分からない。生物としての立脚点は同じでも進化や文化の過程にその理由があるのか性優位差なのかどうか、こんな風に時々は脳みその回路がつながるけれど結果は出ないのは昔から同じで衰えを知らず盤石である。

 まあ、「メスの心は秋の空」なんて事とは正反対くらいは理解できる…。蛇足ではあるけれど「秋の空」の季語や心象風景は「スッキリ青空」と受け止めているのだが諺ではそうでなさそう。やはり結果は出ない脳みそであることよ。どっちにせよ「いわく不可解」が「華厳の滝」と直結想起できる相手もいなくなってきた世代だし、秋波を送ってきたトンボもマユタテアカネしか見られなくなっている。

沈泥池の冬支度

2016-11-02 | 水辺環境の保全
 沈泥地の漏水を補修し満水位になったところで水面を覆っていた植物を抜き取った。コナギやシャジクモはほどほどに衰退していて、代わりにのさばったのはおそらくキシュウスズメノヒエで、昨年あたりからしつこく繁殖を続けている。とにもかくにも強い植物で文字通り根負けする。
 手取りで一節残らず掻き取ってしまえば良いのだが、前日に竹ひごに紙やすりを掛けていて棘を刺してしまったから泥水に漬ける訳にもいかない。園芸レーキで掻きとったけれど細かい根は残してしまった。
 掻き集めていた中には大きなヤゴやドジョウも見えたし、濁った水面にはエビの移動も見られたから、漏水でリザーブタンクの役割は失われてはいなかったようだ。ともかく沈泥池とそれに続く集水路は絞り水のお蔭で送水が止まっても干し上がる事は無い。他の水辺が干上がっても、ここだけは水深を保てるように構成したので断水・絶滅と言う大団円は回避できよう。沈泥池であるけれど生物層リザーブタンクとしての役割は重要だ。

             水位復活   ➡   除草終了

有頂天も、そこは飢餓地獄

2016-11-01 | 小父のお隣さん
 鬱陶しいからカーテンを開け工作していたらガラス戸近くでアサギマダラがフラフラしている。「変な奴だ」と思いつつ更に前の家付近を飛び過ぎる一頭が目に入った。「最盛期」なんてウハウハ感も出てきたところでガラス戸前の一頭が視界から外れた。ここでビビビッと来たからベランダの支柱を覗いて見た。そこで「家政夫は見た」のだった。

 そこにはキジョランを絡ませるべく1本植えてあるのだが、産卵の真っ最中だった。「1枚、1枚…」とばかりケータイの電源を入れ待つうちに産卵終了、踏んだり蹴ったり、いいえ「産んだり逃げたり」とはこの事で、通報するにも確認せねばならないから葉裏を点検したら、そこには真珠が五個、孵化体様一個を確認できた。このキジョラン背丈は1m、葉数は10枚も無い。数年前から蕾は付けるが結実しないし成長も無い。今季、知識を得て牡蠣化石層を施したから生育不良の解消につながり来期は産卵を期待していた株なのだ。
 
 この状態では一頭も蛹化出来ないだろう。繁殖の出助けをする心算が「個体数の削減」に直結する飢餓地獄を用意してしまった。まあ、良かれと思った事でも裏目に出てしまう事は浮き世の常であるにしてもなんとか乗り切る、いやいや食つなぐ算段を考えた。現在養成中のポット4株で葉数20枚前後あるが、これでも不足する。
 これを食い尽くさせたら、後はフイールドの株に引っ越しさせる事にした。フイールドの3株で数十枚の葉があるだろうが、昨季から産卵蛹化を見せた株の産卵確認はしていないので、結果として飢餓地獄の様相は除外できないまでも引越しさせて、そのあとの事は、もう小生の手に負えない。代用食はないから後は掛けである。

  卵1個と孵化体?    ここも    かしこも