トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

集水路の補修 2(小生の御柱災)

2016-11-14 | 今日は真面目に
 法面の土留め用に丸太材が必要なので間伐を兼ね林内に入った。小径木から製材できる大きさまで雑多な林内なのだが、林道から比較的近い場所で材を伐りだす事が出来た。
 伐採作業は本当に久しぶりで、それなりに留意点を意識しながらの作業となったのだが、資材調達水準の作業なので牽引器や木回しなどは持ち込んでいなかった。ここまで携行するとなると単独では「行きは好い好い。帰りはヨイヨイ」と嫌になる重量とカサになる。

 伐採も開いた隙間を狙って倒そうとしているのだが、スッキリ開けた上部など無いのが手入れされていない現場の常で、5本の内2本が掛り木になってしまった。先端部で細い枝同士が掛っても容易には落ちてくれない。細い蔓一本でさえも落ちない事が多いのだ。こんな時に木回しや牽引器が出番となるのだけれど「掛らない」前提で作業を開始したので大汗をかいてしまった。

 いつものことながら「掛り木」となると、その手間暇、危険性は通常の伐採と比較にならない。「誰も入らない林内だから」と放置したまま道具を取りに小屋まで向かう訳にもいかず、アイロープ一本ですったもんだの末にようやく落として枝払いを済ませ林道に落とした。この間、息の上がった身体はスリップするしよろけるし、「爺爺コロコロ」とはならなかったものの、とんだ材採りになった。どっちにせよ「材を取るところ無からん」では「始まらん」のであって、そして苦労が報われて栄光の、いいえ、曳行の難行が待っていた…。

 「よいとまけ」は、かあちゃんのためだが「よいと曳け」はだれのためだろう。人生は奥が深いものなので「爺爺コロコロ」の時点で「爺爺苦労苦労」のお導きに気が付くべきだった。哀しいかな、なかなか「耳従う」境地には近づけない…。まあ、怪我なく済んだからよいよいとしよう。

  掛かったうえに挟まれる    梢で掛り木になった

                 林道に木落とし ➡  現場へ曳行