トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

保全と言うより補修の毎日…

2016-11-06 | 水辺環境の保全
 活動の柱は「森づくり」と「里山保全」なのだけれど、現実は砂糖甘保全とはなってくれない。泥水地の一角、大きな漏水孔が潜在しているため湛水出来ず陸地にしてあるが、周りが水辺で湿り具合が格好なのか猪の耕起が半端でない。シーズンを通して耕作地状態の表土剥きだしだ。
 裸地だと表土流出するし生物層にも影響があるからノアザミを植えつけた。このノアザミは泥水池内の自生株から採種播種養成した苗で、初夏には蝶の蜜源となってくれる。春から夏への移行期には貴重な蜜減植物だと思っているから繁殖定植をするのだが、ポット苗からだと数日を置かずして掘り返されるのが通例だ。

 そこで今回は水決めする時に池の泥水を灌水してカモフラージュしてみた。ただ、これだけでは不安があるのでアセフェート粒剤を振りかけ忌避剤代わりにする。翌日、確認した時点では大丈夫だったが「敵はさる者、ひっかく者」と言う以上に「敵はさる者、掘りだす者」なので補修ばっかしの人生になってしまった気分で、アセフェート臭がある間、つかの間の安息だ…。何故かというと移行性殺虫剤なので、ここでは晩秋、今だけの使用に限られる。
 まあ、ここを荒らさないなら別の場所をあらすから結果は同じなのであるが、精神衛生のためには気付かない振りも大切で、注目してしまうと保全が呆然、いいえ、茫然となる。
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