トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

キムチの旨味が欲しい…

2020-07-23 | 何よりの楽しみ
 辛い物は好きでも無く、カレーは「中辛」より「甘」が好みだが、市販品は「辛み」が僅かに足らない。本場キムチは辛いけれど「旨味」も感じられ時々は購入し容器の中の一切れ程度は好んで食する。辛いけど止められない「ワサビ」の味見に近い。
 三時のお茶時、「えひめAI糠床」で漬けたキュウリを齧っていて「ピピピ!」と来たのは「本場キムチの投入」だった。もしかしたらあの美味しさが加わるかもしれない。すべてが自己責任、小生限定の範疇であるから「有毒」でなければ何を混入させようと「お縄頂戴!」になることはない。悪くて「ピーポ・ピーポ」だろう。貧乏とは「もったいない」の極致である。

 こんな手太楽では「糠味噌」と言えるかどうか怪しくなっているものの「味噌に九素も一緒」と先人は極意を言葉に残しているから倣うまでなのだ。納豆・豆乳ヨーグルト・ドライイースト・植物性乳酸菌飲料・唐辛子・ニンニク・昆布・オリゴ糖・キムチで丁度九素になった。いやいや「レモン糀」を失念していたから十素か…。こだわって九素にするなら当たり前の「唐辛子・昆布・ニンニク」などを抜かせばよく、そうすれば更に二素加えられる。小生ホント、「クズの魔法使い」に思えてきたし近大マグロ、いいえ近代の錬金術師かも。
 ああ人生とはなんとも蒼海、深いものよのう。

 キムチは少々高額だったが本場の輸入品が冷蔵庫にある。小生にとっては「贅沢の極み」なのだが食事以外で「ちょっとつまみ食い」がなんともたまらんのである。そんなことで容器のキムチを微塵にして糠床に混入させた。
 「ぬか床の乳酸菌もキムチの乳酸菌も乳酸菌に違いはある!」のが糠味噌、いいえミソなのだ。さーて、これでどうなるやら、すぐには結果は出ないけれど、しかしまたまた食べ物で遊んでしまった。ご先祖様はご立腹だろうけれど、すべては腹に収めてもらわねばこの世の証が消えてしまいかねないから堪忍堪忍!。おどまかんじんかんじん。

棚田部、オーバーフローの補修

2020-07-23 | 水辺環境の保全
 水見回りの度に気になっていたものの、泥を寄せる程度でお茶を濁していた漏水が待ったなしになった。除伐作業の前に一仕事と相成ったのだった。このオーバーフローは何度か作り替えて、現在の設えは梁材を使い強固に据えたのだったが猪に負けてしまった。猪の通り道として堰の両脇を通るようになってヒズメで削られ続けた結果、ダダ洩れになってしまったのである。こうなると補修に手出しをせざるを得ない。先日に除伐したクワから杭を必要本数削り出して現場へ行った。

 漏水路に土を盛っただけでは用をなさぬので杭列で崩れを押さえ、そこに粘土質の用土を詰め込む。それだけではまた威野志士様の足掛かりにされ崩されるのは必定なので厚材をあて崩れ防止とした。後はオーバーフロー周囲を作り直して終了した。
 棚田の水稲は収穫するわけでも無いから土用干しも水切れも気にする事は無いのだが水生生物には死活問題だ。そう思うと手を出さざるを得ず、根治作業と思っても思わぬ伏兵が破壊工作するから水商売はいつまでも水商売のままなのだった。

 まあ、二度童は三途の河原でなく姥捨て山の漏水で泣きを見ているのだった。ここでハタと気が付いた。正確にはハタでなく田んぼなのだが「御仏は鬼にいじめられる童を何故救わず、鬼を罰しないか?」というテーゼである。それでは「救い」が無いのである。しかし何だ、ここで救ったら物語はつまらん。作業も無くなれば人生も詰まらん、事になっちまう。そう、虚無の世界はトドのつまりで良いのだっち。

                ➡    補修完了


辛抱も鍬の誤り・・・

2020-07-22 | 小人閑居して憮然
 ナンタルチア 散多コロナ、まあ冗談は横に置いて文字通り「水を注す」事態になってしまった。ヤブヤンマの産卵池を絞り水を活用して設えたいと思いつつ着手できなかった部分にようやく着手したのだったが・・・。

 予定では、まず用材を必要本数だけ伐採調達し、それから池の掘削をする案だった。ところが前夜に降雨があって朝には止んだものの傾斜のきつい足場の悪い林内作業は危険で回避した。護岸木の用材が無くとも池の掘削は可能なので「明日は降雨だし休み!」といつもより気合を入れての土木作業をしたのだったが・・・。

 あらかた池の掘削が終わり、底の水平を出すために絞り水を引きいれ高い底の部分を鍬で削り取っていたまでは良かったのだが、くたびれて注意散漫になっていたのだろう、底の部分に送水管があることを失念し鍬を打ち込んでしまったのだ。「しまった!」どころではなく水が噴き出てきた。もう万事休す、いえいえ作事窮すである。眺めていても自然癒着するはずも無く、下手の排砂バルブを操作して水を止めた。これで上の池への送水は断たれたが、梅雨時が幸いして数日位なら水辺が干上がる事も無い。渇水期の作業でなくて本当に良かったのだった。

 帰宅前にホームセンターへ立ち寄って継手1個を購入する元気も無く帰宅。シャワーを浴び昼食を食べ一休みしてから継手を購入してきた。1個180円、これが無ければ断水のままになるが管が乾いた状態で接続作業をしなければならないから晴れの日まで断水は続く。「明日は休めるから」と掘削だけは仕上げたい一心で汗みどろかつ泥みどろ、あわせれば「汗身泥」の手太楽が裏目だった。夏場に「裏目仕也」という台詞が多いのも頷ける。

お憑きさん転んだ…

2020-07-22 | 何よりの楽しみ
 雨空を見ているとコロンビアローズの「黒い花は黒い花びら あの人のあの人の黒い背広・・・」なんて歌がよみがえるのだ。水原弘だったか「黒い花びら静かに散った・・・」と似たような情感の歌謡曲もあるけれど、代々のコロンビアローズは真空管ラジオで耳をそばだてて聞いていたのだった。
 それはともかく一日雨模様だと分かりきっていたから前日のうちに課題を決めていた。そのため閉店間際のスーパーまで走り材料を揃いたのだった。何故、ここまで肩入れするかといえば肩に乗っているものがいる。この憑き物を外さない限りはさっぱりしないのが小生の性向でもある。まあ「一種のおんぶお化け」に近いけれど「ヨーグル蘇クッキー」が不完全だったために乗り移ってしまった妖気でもある。

 「ヨーグル蘇クッキー」がホロホロでまとまらず、後輩の栄養士の助言を得て卵か小麦粉かバターかと思案した結果、固さも欲しいから小麦粉に決めた。「これで完璧なヨーグル蘇クッキーが出来るはず」と翌日は朝食前から開始、まずは前日に買い忘れたアルミケースをコンビニまで買い足しに行った。ところが「開店6時から」の張り紙が出ている。家に帰っても用は足せないからしばし店の前で開店を待った。のにのに、店には無かったのだった。結局は9時開店のスーパーに行く羽目になった。
 何故、アルミケースが欲しかったかと言うとクッキーは「型抜き」を止めて円形の「押し型」で成形する事にしたのだ。これならもろくても動物形より割れにくい。そのケースに合わせヒノキ板をくり抜き型を作るのに寸法が必要だった。この段取りの悪さで押し型のくり抜きは目分量の50φである。

 材料にした「飲むヨーグルト」は前日作って固まらなかったメーカーの製品ではなかったのだが、これがまた「あれまっ!」の事態を招いたのだった。それは加熱しても分離しない。どちらかと言うとホットプレートの底で焦げ付き易いような性質があって、手を止める事が出来ないまま耳たぶの固さまで水分を飛ばし続けた。出来上がりはボッテリと言うかネッチリと言うべきか、今度は粘性が強くてどうにも扱いにくいヨーグル蘇になっている。
 この違いは菌種に因るのか添加物に因るのかわかるはずも無く、これでは卵を繋ぎにしても扱い難いだけで、小麦粉でおとなしくさせる事になってしまった。小麦粉は重量比で1割のつもりだったのだがベタベタが収まらず2割加えて誤魔化してしまった。まあ、蕎麦でさえ二八ソバがあるのだから「二八ヨーグル蘇クッキー」と言ってもいいだろう。

 前日に作ったまとまらない「ヨーグル蘇クッキー」は冷蔵庫に入れて置いたら少しは固まった。しかし水分を保ったようにべたつく。口に入れればすぐに崩壊してしまうがしっとり感は半端ない感じのクッキーになっていた。この日作った「二八ヨーグル蘇クッキー」は固さは保たれて見た目はクッキーになっているが、小麦粉を加えてあるのに口に入れると簡単に崩壊する。まず噛む必要が無いクッキーになってしまった。
 味は濃厚なヨーグルト味で「摩訶不思議」とでも言いたい味になっている。再チャレンジはあるかと聞かれれば手間暇苦労を重ねて作るスイーツでも無く、雨の日の手慰みで「楽しませてもらった」のだ。収穫と言うと初めて作ったクッキーであるけれど、意外と簡単なのが理解できて、お茶受けに自分好みの一品を手軽に用意しても良い気分になった。

 これでさっぱり、蘇で作るクッキー二種のタスクは終了。助言をしてくれた栄養士に見本を届けて一見落着した。これで肩の憑き物は転げ落ちたけれど、今だくっついているのが肩こりだ。しかし、たまたま見た番組で手話通訳者の職業病、頚肩腕症候群の事を伝えていたのだが、小生が肩こりと思っていたのはもしかしたら頚肩腕症候群ではないだろうか、と新たな疑念が憑りついてしまった。

 急遽作った押し型   ➡    ケース入りで焼く   ➡    出来た、焦げ目が強い

今日のトンボ「見込み違い」

2020-07-21 | 小父のお隣さん
 水見回りで林接池、通り抜ける道すがらマユタテアカネのテネラルが次々と飛び立つ。これは意外だった。下手の水域を歩いてきたがマユタテアカネは見なかった。ほとんどがシオカラとオオシオカラ、ショウジョウで占められている。
 本来、林接池はヤブヤンマの産卵地として用意したので、環境的にマユタテアカネがここまで発生するとは夢にも思っていなかった。だからと言って眉を顰めるはずも無く、キラキラと輝く初々しい翅を楽しんだのだったが、その中に翅端斑のある個体がいた。とりあえず撮影したのだがピントが合い難い。合焦マークを確認して自宅のPCで見たのだがピンボケだった。
 「載せる価値無し」の類だけれど、まあ、マユタテアカネも翅端斑のある個体が出る事を写真で確認した、程度の価値はあるだろう。S先生に教わったのは「翅端斑の出るマユタテはオスだけ」だったか、メスだけだったか、記憶が怪しい。

                      

**Go To トラブル キャンキャン・ペンペン。憑きに代わってお仕置きよ!

2020-07-21 | 性向有毒の翁なれば
懸命治療過酷な勤務
            賞与は皆無阿保ぬかせ ハアコリャコリャ


医療崩壊スタッフ逃散
            補填加算でGoTo支援 ハアコリャコリャ


感染拡大移動は推奨
            それいけどんどんキャリア様 ハアコリャコリャ


マスコミ挙げてトラベル談義
            感染防止策も出ず ハアコリャコリャ


二転三転転んだ頃な
            ようやく出た策GoTo阿呆か ハアコリャコリャ



推し進めるは旅行じゃないの
            いのち生活守る事 ハアコリャコリャ


どんだけ阿呆か知ってはいたが
            コロナと同じく薬ない ハアコリャコリャ


コロナの仲間か国政担う
            密室密談愚図密議 ハアコリャコリャ


歳費まるまる下駄預け合い
            後は知らないつれなかろ ハアコリャコリャ


学歴優秀実学無残
            泥縄立府と大本営 ハアコリャコリャ


責任痛感乞食のお粥
            児童会以下虚無の空 ハアコリャコリャ


絶えない盗掘

2020-07-20 | 小人閑居して憮然
 昨年まで気づかなかった榾木置き場の一画にヤマユリが4本姿を見せていた。まとまって立ち上がっている3本には蕾が二つ付いている。これは寝かしていた榾木を立てかける作業をしていて気が付いたのであるが、たまにしか拠点まで上がらない小生とは異なる代表は保全に前向きだった。
 とりあえず立て看板を立てるまではと、竹の支柱で囲み保護していたのであった。既に当初から辛酸なめこだった小生としてはネガティブ反応で「花が咲く頃には球根だけ掘り取られるのが必定、お約束」なんて言っていたのだった。

 翌日、降り出したので帰り支度を終えYさんと話しているところへ会長がやってきた。車から立て看板を出して拠点へ上がって行ったのだが、ほどなく怒り心頭の体で降りた来たのだった。理由を聞くと「花茎だけ切り取られ球根が無い!」との事。さんざっぱら体験していた小生はもう他人事である。
 会長は諦めきれず県の担当課へメールで対策を訴えている。小生の経験値の中では盗掘や山荒師する輩には道理は通じない。看板立てようと、その場て注意をしようと、改めて追撃確保にやってくる。その執念や悪知恵は半端ではない。古来、いいや神代の昔からこのような輩に神罰や天罰が下ったためしは無いし祈っても霊験や奇跡は現れない。猪など住人、いいや住獣の被害をなくしたくても駆逐すら出来ないと同様、「石川や浜に真砂に尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」なのであって、それらは我らの我欲の花でもある。

 こういう出来事は精神衛生に悪いけれど、それを避けるためには離れるしかなく、そうすれば新たなストレスが襲ってくるだろう。結局は留まって耐え忍ぶしかないのが盗掘や山荒氏への対処法なのだ。ホント情けない・・・。

コロナは侵出、政府は斜陽

2020-07-20 | 勢子、雨毒に侵されて呻く
 新型コロナウイルスの蔓延流行は政府の肝いり、とでも言いたいところである。ある統計によれば感染拡大と対策程度のグラフでは100カ国近い中で我が国は最下位のある国に次いでブービーなのだった。まあ、民主主義国家と標榜していても吐乱夫等が据えられる流れもあるから底辺の劣化が時の政府を産むのだろうて。

        子曰わく、君子は言に訥にして、行に敏ならんと欲す。   里仁第四 二十四

        子曰わく、君子、重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。
        忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ。
        過てば則ち改むるに憚ること無かれ。             学而第一 八

        子曰わく、人の過つや、各々其の党に於いてす。
        過ちを観て斯に仁を知る。                   里仁第四 七

 的を得ない対策どころか対処も無いに至っては、「君子は政に携わらず」「朱に交われば赤くなる」を持ち出すまでも無く、そもそも色荘者とでも言うべき徒党の群れでは成すことなど毛頭も浮かばないのだろう。政治屋が視点を取り違えると民草は大いに迷惑し国は疲弊する。吐さんと言え醜さんと言えその治世に平和も慰めも無い。結果を想えば次の句が浮かぶ。

        髑髏 尽く是れ長城の卒  日暮沙場 飛んで灰と作る   唐・常健「塞下曲」

 芭蕉翁の詠んだ「夏草やつわものどもが夢の跡」とは異なり、いま市井の疲弊ぶりは民草どもの孤軍奮闘の結果で跡なのだろう。すでに屍累々なのだ。今こそ君子が必要なのに君子はそれを求めない。色荘者は「類は友を呼ぶ」、それも「信義と成実の原則」すら有しない節操無き類ばかりでは、どうすりゃいいのさ思案橋・・・。
 ほれ、吾輩など姥捨て山に行くしかない輩はセルフ・デイサービスに甘んじるしかないが、それすら幸せに感じられる世相になった。これでは末法であり末期であると爺は言いたい。
 まあ、ボヤキや繰り言など何の役にも立たんのは承知じゃぁが、機能不全のお偉い様達の方が負けず劣らず優秀じゃあて、比較にならんレベルである。そういう人に私はなりたくない・・・。

牛乳消費、蘇100%クッキー、やってみた!

2020-07-20 | 何よりの楽しみ
 「蘇」を柱にして「蘇王麺」と「乳麺」を作ってみたのだが、作っている途中から既に妄想が始まって、「待てない性格」小生であるがゆえに、雨降り幸いとばかり取り組んだのだ。
               雨々降れ降れ爺爺が お家でスイーツ楽しいな
               ピッチピッチチャプチャプランランラン
 まあ、鼻歌は無かったがオールディーズのBGMとともに雨の一日が退屈せずに済んだのだった。きっかけは「蘇」の塊にあった。これを伸ばして焼けば、美味しいクッキーが出来るはず!、素材が美味しいのだから更に香ばしさが加わるだろう。

 まずは牛乳1リットルで蘇を作らねばならない。クッキーなど作った事が無いからオーブンレンジの取説で使い方を確認し耳たぶ程度の蘇を作った。これを丸棒で伸ばし形を抜いた。取説では厚さ8mmにするとなっていたけれど、小麦粉とは異なり伸ばしにくいしまとまりにくい。少々厚めの10mm超えになってしまった。
 取説通り予熱してオートで約13分、いささか膨らんで焼けたのだった。食べてみれば蘇そのものより「スイーツ感」がある。生乳以外は何も添加していないにも関わらず旨い。コロナ禍の影響で学校給食が止まり、生乳を下水に廃棄している映像があったけれど、「蘇」にするなどして他用途に回せば、あんなもったいない事は防げたのではないだろうか。異業種の連携があれば可能な手間だろう。

 さて、もう一品はヨーグルト100%のクッキーになる。原材料はヨーグルトでも、これを煮詰めて「ヨーグル蘇」に仕立てる。ヨーグルト風味の美味しいクッキーが出来るはずだった。
 煮詰め始めて直ぐに生乳とは異なる反応に気が付いた。固形物と液体に分離が始まったのだ。どうせ水分を飛ばすのだから分離しても影響はないだろうと考えたのが浅はかな始まりで、この分離した性質が最後まで影響したのだった。煮詰めるのは順調で、返しヘラにも付着することなく扱いやすかったのだが、バラケてしまい易く固着しないのだった。練っても練っても粘り無し、マイヘビーバラバラなのだ。

 結局、伸ばして型抜きしても脆くもひび割れてしまう。焼けば固着するかと思ったものの。焼きあがってもホロホロ状態のままで、これではカップに入れて焼くしかない。でもホロホロでは食べにくい。二八ソバのように小麦粉を加えれば繋ぎになるのだろうが、100%ヨーグルトとは言えなくなる。バターを加え練り上げればまとまるのかと思ったけれど、バターに固着能力は無いだろう。しっとりするだけにしか思えない。
 どこかで折り合いをつけるしかないのだが、とりあえず後輩の栄養士にメールで照会してみた。妙案があれば良し、無ければ小麦粉か卵添加で初心を濁そう。ヨーグルト100%クッキーのためには妥協も止むを得ん。そうしてしまえば100%とは言えないのだが「嘘も方便」の口ではない、断じて!。

 さて、味わいであるが、これがとっても美味だった。酸味と甘みの強いヨーグルト風味を想像してもらえればよい。さっぱりとした爽やかな味で、生乳からの蘇よりもダントツ「あり!あり‼」の美味しさだった。
 もうクッキーとしての完成形を果たさねば撤退できない・・・。明日は雨だし9時にはスーパーに行く。

 ➡   蘇のクッキー           ヨーグル蘇のクッキー

今日のトンボ「注目すべき尾部先端!」

2020-07-19 | 小父のお隣さん
 除伐を済ませ帰宅前の水見回り、到着時に見回っているから水見回りよりも「トンボ見回り」の要素が強い。その甲斐あって??と思わねばならないキイトトンボを発見した。交尾中に千切れて残ったのかとも思ったけれど違うようだし、一体になっている感じもしたから奇形かもしれないし、確かめるには捕獲するのが最善の策なのだろうけれど判ったからといっても何かの役に立つ事でも無いので撮影しただけで終わった。翅が欠落していたり縮んだままだったりの翅のトラブルは記憶していても腹部末端の?は初めてである。

 飛翔能力は遜色なく通常通りの飛行をしている。ニュースで角のあるクサガメを報じていたけれど、お尻にあるのでは角とは言えないし、はてさて何だったのだろうか・・・。

     

雨の隙間を突く

2020-07-19 | 蝶の食草園
 連日の雨模様は致し方ないものの、それでも一息つく時がある。午後もおやつ時は過ぎていたものの「二株程度なら定植できそう」と観測してフイールドに行った。定植より気になったのは「送水が順調かどうか」なのだったが、先日の排砂バルブ操作で僅かに吐水量が復活したものの、その後の降雨で「また断水」の心配があった。
 実際には、排砂バルブ操作直後より水量はあって、とりあえず断水の心配は無くなった。まあ、梅雨時だし一週間断水が続いても水域が干上がる心配は無いけれど、送水されているかどうかは水辺の死活問題なのであった。

 定植した一株は、先日に株分したヘンルーダで、他の株より成長が良さそうだから早めの定植となった。一挙に全て行うより危険分散、危機管理の手法と思っている。株の大きさはバレーボール程度だからアゲハが産卵すればみるみる丸坊主は間違いないけれど、数種のアゲハが食草としてくれるのを確認できれば一株の丸坊主は許容範囲である。

 もう一株は実生自生のミツバアケビで、これはカラスザンショウの根元に植え込んだ。巻き付いて伸びあがり樹冠を覆っても丈夫なカラスザンショウだし問題はない。アケビコノハの食草のつもりだけれど、食害されなければ結実するし、そうなれば小生の食草になる。年金頼りの生活ではただで手に入る季節感あふれる果物はうれしい。

                       ヘンルーダの定植         ミツバアケビの定植

捕らぬマダラの数算用

2020-07-18 | 何よりの楽しみ
 捕獲器は仕掛けているが捕獲できた場合の移送容器が無い。生餌のトカゲのストックも用意しておかねばならないが虫篭ではアッパッパア過ぎる。そこで何時もの奥の手、廃品を使って用意した。トカゲの容器は蚊取り線香の空き缶を使い蓋は線香容器のカバーに鉢底ネットを接着させた。至極簡単ではあるけれど用は十分に足せるのだ。中に土と枯葉を少々入れて小バッタかコオロギも同棲させておけば十分活性度を保ってくれるだろう。

 シロマダラの移送容器は4ℓの焼酎ボトルに小穴を開けて用意した。捕獲出来たら捕獲器の取り出し口に合わせテープで止め逆さにすれば落ちて入るはずである。後はキャップを占め、お届けし「一丁上がり!」となりたい‼

             ヘビ移送容器            トカゲ保存容器

 捕獲器にはトカゲの餌として小さいバッタなどを入れておいたが食べてはくれず、一週間も経つと痩せが目立った来た。雨降り続きで毎日点検という訳にもいかないので生け贄のトカゲとストックしておいたトカゲは解放する。盛夏となりムシムシした夜の到来に掛けよう。てなことで一回目のGo To チャレンジは頓挫したのだった。
                     雨は降る降る お爺は濡れる
                     入るに入らぬ シロマダラ ハイハイ

今日のトンボ「ハグロトンボ」

2020-07-17 | 小父のお隣さん
 水源地を整備しての帰路、路面でミヤマカワトンボを見たのだが息絶え絶えだったのでカメラを構える気にもならず素通りした。今期は既に撮影しているし「てなもんや三度笠」てなもんや・・・。
 そのあと今度はハグロトンボが出た。カワトンボ科が立て続けなのはきっと初めての事であろう。この時は息の粗さも静まってカメラを出す余裕もあったのだが、今度はトンボが「だるまさん転んだ」をしたがる。こうなると根気より「男の意気地」もとえ「お爺の執念」が出て「どうしても撮りたい」1枚を追ったのだ。

 それは翅を開いた写真で、かって一枚も撮影できていない。シャッターを半押しし機会を待って写しても、カメラのメモリーの性質なのか半押ししたタイミングの写真ばかりだった。それを反省して開いた瞬間にシャッターを押していたら、すべてがボケるかタイミングが合わず、結局は一枚も無いままであった。
 
 翅など開いていても閉じていても同じトンボなのは承知でもハグロトンボの黒い翅には独特の魅力がある。それは「紗」の感じそのもの、いーや絽だったか、紗と絽の違いは分からん小生である。ここでは紗とするが、それに初めて出会ったのは恐らく祖母の夏姿であろう。下着は「湯文字」いわゆる腰巻に紗の羽織風の上着を着けていたのを記憶している。もちろんブラなどはしていないから丸見えだった。それよりも「涼しそうでいいなあ」と思っていたのだった。
 田舎の事だったし、暑さが増せば上着も外し濡れた手拭いを両肩に羽織って生活していたのだった。ハグロトンボの紗に見える翅をゆっくりと開閉させる姿は一服の清涼感とともに雅や幽玄の世界、はてまた祖母の記憶まで醸し出してくれる好きなトンボだ。

 写真のトンボ「苦しゅうない、近う近う…」と言っている風に思えたけれど近寄ると一尺ほど逃げる。小生が送り狼風だったか・・・。この頃は「ストーカー」と言うらしいが、淡くなった、いいえ紗風になった記憶では「送り狼」は先立って振り返り振り返り歩くのだとか。そうするとトンボがそれにあたり「送りトンボ」、小生はただのストーカーであったわい。

       ➡         ➡ 

ハイブリットシロップ

2020-07-16 | 何よりの楽しみ
 はるみ発酵シロップに青梅を加え、糖分不足のようだからさらに氷砂糖を青梅相当分を投入し、ようやく抽出期間が終わった。時折は水で割って味見していたのだが、今回は強炭酸水で割って飲んでみる。水で割るよりダントツ旨い。除伐作業を済ませ、汗まみれで帰宅しての一杯は人心地つくのだった。

 味わいはミカンの味も梅の味も薄くなり熟成期間を取ったせいもあってかまろやかな飲み口になった。味を例にとって見ようとしたけれど思い浮かぶものが無い。ただ貯蔵瓶の中の液色は濁ってはるみ発酵シロップのオレンジ色でも無く梅シロップのそれでも無い、美味しいようには見えない代物になっている。まあ、人に勧める飲み物でも無いし試しに作った混合シロップなのだから消費すればそれでおしまいなのだ。

 ただ飲用としているだけでは暇つぶしにはならない。時折はゼリーに変身させ頂くことになるだろう。オーブンレンジのオート調理でクッキーが簡単に出来る事を体験したから水の代わりに使用してクッキーも「あり」である。
 さて、このハイブリットシロップ、出来栄えを評価すれば「1+1=1」の得体のしれないシロップ飲料になって糖分摂取過多に何てならないように消費しよう。てなもんや三度笠…。


牛乳消費の「蘇王麺」

2020-07-15 | 何よりの楽しみ
 「乳麺」は作って食べた。乾麺2束180gは2食分相当かなと思っていたものの、食べてみれば3食分で幼いころからの食糧事情「バッカリ食」に近い。「乳麺」は再加熱したことで麺同士がくっついて塊を箸で口に運ぶことになったので「蘇王麺」は麺の触感を活かしたい。そうしなければ「蘇王麺」とした名前が泣くだろう。
 一方では慢性的な「飢餓」や戦争に因る「飢餓」が絶えない。余っている牛乳を消費する算段で、こんなことをするのはいささか背徳感もある。

 さて要は「蘇」を作り麺にトッピングする事になるのだが、いささか趣も思慮も不足している様に思えてならない。蟄居状態では妙案も出てこないから、ここは風雨をついてスーパーに行ってみるしかないだろう。
 水見回りの帰路、スーパーに寄ってみたものの、特段食べたい飾りたい食材も見当たらない。もともと「あるものを食べて育った」履歴を引きずっている小生では「てんこ盛り商品の山」を見たって用は無いのだった。てな事でトッピングは変わり映えしない食材になったが、そこはそれ、生来の曲がり臍のせいでひねってしまった。

 麺は普通に茹でるから変わらないけれど、トッピングは発酵食品で揃えた。基本的には漬物なので汁まで塩味が入ると「塩分過多」になりそうだったからスープで帳尻を合わせたい。「ゴマドレッシング」や「ヤキソバソース」で一口味見したけれど塩分量は結構ありそうで、結果的に思い至ったのは「強炭酸水」だった。麺をこの中に泳がせ発酵食品をトッピングする。冷麺とすれば食も進む一品になりそうと想定した。
 「強炭酸水は」無かったから翌日購入として、トッピングに使う長芋、キュウリ、ニンジン、ツルムラサキ、鮭の切り身を漬けておく。サケの切り身は糠漬けではなくて、用途が定まらない「レモン糀」をまぶしラップで包み冷蔵庫に置いた。食べる時に焼けばよい。最初、茹で卵を漬けようかと思ったものの動物性食材を糠床に埋めるのは気が重くて鮭の「レモン糀」漬けとした。

 その「えひめAI糠床」だが、当初は気にならなかった風合いに個性が見えてきた。まず色合いが通常の糠床より薄い様に見える。香りも通常の糠床とは異なるし、当然、個性的な味わいになっている様に思えた。比較のために市販の糠漬けと食べ比べたのだが明らかに異なる。混入させた菌類が通常発酵させた床とは異なるから当たり前なのだが好みは分かれるだろう。
 とは言え「こんな糠床!?」と思う向きもあるだろうけれど、福島には「ジャガイモ床」「サツマイモ床」「大根床」まであるそうだから、あながち邪道の変人奇人の類には当たらない。食べ続けていても「当たらない」から問題ありません。

 現在、食してみたい糠漬けは「茹でコオロギ」や「茹でイナゴ」の昆虫漬けで、コオロギは養殖物が販売されているけれどイナゴは中国産ばかリで食料にはしたくない。長野県で生産された「イナゴの佃煮」があるがイナゴは輸入品だと思うと買えない。
 これら昆虫と糠のビスケット、ミドリムシとオリゴ糖をまぶした玄米のハザシ、これに豆乳か豆乳ヨーグルトを添えれば飢餓食になるだろうと随分前に思ったことがあった。日本発の「ハザシ装置」をプロパン加熱・手回し式にして飢餓地帯に穀物とともに送れば簡単に食える物が出来ると思うのは妄想過ぎるか・・・。いやいや日本の穀物ハザシとミドリムシは飢餓と栄養失調を救えるはずだ。宝くじが当たったら試してみたい夢でもある。

 はてさて、断続的に降りやまぬ梅雨の後半、フイールドに行くのは水見回りだけと言う状況では妄想は連鎖するばかり。記念すべき「蘇王麺」初作品は、そのような環境下で完成したのだった。撮影して夕食にしたのだったが食べ終わって重大な誤りに気が付いた。準備万端整えて作ったはずなのに肝心の「蘇」を漏らしていたのだ。PCで写真を見るまで気が付かなかった。これでは単なる「蘇免」であって、まあ世間様は「素麺」といっている。
 トッピングも発酵食品で揃え、汁も強炭酸水で濃縮出汁を割ったのを掛けた。「完璧」な小生の設えが「蘇」を添えなかったという粗相でそっけなく頓挫した。そりゃあそうだろう。

 しかし、それで撤退しないのが日本男児である。ラッパは吹かないし爆弾を抱えるトリオにもならないし姥捨て山で人知れず微笑むお爺に過ぎないものの結果を出すまで満載突撃あるのみだ。冷蔵庫には愚材がある。しかし欠けてしまったのはサケの切り身で、仕方が無いから卵を急遽茹で、糠床に沈めておいた。
 翌日は昼食に用意した。掛け汁は強炭酸水でなくノンアルコールビールで割ってみた。少し夏向きだろうと思ったのだが食味に苦みが入ったし口に残る。アケビの新芽、フキノトウなど苦みのある食材は好みなのだが「美味しい」と感じる苦みでは無くなっている。強炭酸水で割った掛け汁は甘味を強く感じる汁になってしまったけれど、あれはあれで「あり」だった。二つの「蘇王麺」を比較すると一番の違いは割り方であった。ビールより炭酸水が勝ちだが炭酸感はビール仕立ての方が長持ちしたように感じた。ツルムラサキの糠漬けは作らなかったからキムチを加えた。こっちの方が美味しくて味も締まる。

 さて、主役の「蘇」、薄く切って添えたが、これはそのまま食べても美味しいのだから不味いはずはない。食べきって満足したところでまたまた妄想、蘇を下ろしパンケーキ粉を等量混入し焼いたら美味しいワッフルやビスケットになるのではないだろうか。さっそくパンケーキ粉を買いに出なくては・・・。雨が続くと業欲ばかり表に出るが身体髪膚は表に出ないままだ。