澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

韓国軍射程800kmミサイル配置を故意に見過ごすマスメディア

2012年10月08日 06時38分25秒 | 政治


 韓国軍がこれまで保有する射程300kmのミサイルを射程800kmに「緩和」することで米国と合意したそうだ。(下記ニュース参照)
 このニュースに関して、ここでは「読売」と「日経」の記事を引用したが、新たなミサイル配備が「北の反発」「中国の反発」を引き起こすと書くものの、日本にとって脅威になる可能性に触れたのは「日経」くらい。「朝日」は、全くそのことを無視している。

 改めて、上に掲げた地図を見ると分かるが、韓国ミサイルの射程は、日本の関西圏に及ぶ。それなのに、日本の各紙は、ミサイル配備が日本にとって脅威になる可能性を故意にか見過ごしている。 竹島問題で明白になったように、韓国の「反日感情」は憎悪とも言える一方的感情なので、こちらが「品性を保って」話し合おうとしても、とりつく島など全くない。(とりつく「竹島」さえないのだから…)
 
 こんな隣国が、ある日、一転してそのミサイルを日本に向ける可能性を日本政府はきちんと検討しているのだろうか。日本のマスメディアは、「ナショナリズムを煽らない」という自己規制に呪縛されて、本当に主張すべきときでさえ、「冷静に」「品性をもって」などと読者を欺き、問題の本質をはぐらかすだけだ。その根幹にあるのは、日本国憲法に呪縛された国家体制に他ならないのだが、いつまでこんなことが続くのか。

 隣国が自国の半分を射程に入れるミサイルを持つというのに、「中国が反発」などと寝とぼけたことを書いている日本のマスメディア。ホントにこの国は救いようがないのかも…。
 


韓国ミサイル、射程800kmに…北の反発必至

 【ソウル=豊浦潤一】韓国政府は7日、保有する国産弾道ミサイルの射程制限を300キロ・メートルから800キロ・メートルに緩和することで米国と合意したと発表した。

 緩和により、韓国南部からでも北朝鮮全域が射程に入る。核・弾道ミサイル開発を進めて韓国への武力挑発を続ける北朝鮮をけん制する狙いだ。北朝鮮メディアは韓国の射程延長の動きをこれまでも非難しており、合意への反発は必至だ。

 韓国は、2001年に米国と合意した「米韓ミサイル指針」に従い、保有する弾道ミサイルの射程は300キロ・メートル、弾頭の重量は500キロ・グラムに制限してきた。南北間の緊張を不必要に高めない狙いだった。だが、北朝鮮は06年以降2度の核実験を実施したほか、ミサイル発射実験も継続している。韓国政府は昨年から、ミサイル指針の改定に向けた米国との協議を本格化させていた。

(2012年10月7日22時38分 読売新聞)



韓国、弾道ミサイルの射程800キロへ 北朝鮮に対抗
2012/10/7 19:39

 【ソウル=尾島島雄】韓国大統領府(青瓦台)は7日、300キロメートルに制限している韓国の弾道ミサイルの射程を800キロメートルまで延長することで米国と合意したと発表した。2010年の延坪島(ヨンピョンド)砲撃などで強まった北朝鮮の軍事的脅威に対抗する狙いがあるが、強い反発を招くのは確実だ。

 韓国は米国とのミサイル指針で技術供与を受ける引き換えに、自ら開発する弾道ミサイルの射程を300キロメートル、弾頭重量を500キログラムまでに制限している。1979年に作成し、現在の制限値は01年の見直しの際に規定した。

 米韓は今回の改定で延長した射程800キロメートルの場合の弾頭重量の制限は500キログラムを維持することで合意。一方、射程300キロメートルの場合は弾頭1.5トン以上の搭載を可能にするなど距離に応じて重量制限を緩和した。

 300キロメートルでも平壌は射程内。改定により北朝鮮全土を攻撃圏に収める弾道ミサイルを開発できるようになるのと同時に、重量緩和で主要な軍事目標への打撃力も大幅に向上できる。青瓦台高官は7日「北朝鮮の武力挑発を抑制するのが目的」と指摘。「北朝鮮が武力攻撃や挑発行為に踏み切る場合、核・ミサイル戦力を早期に無力化できる」と述べた。

 韓国軍は制限の無い巡航ミサイルでは北朝鮮全土を射程に収めるタイプを配備済みで「数百キロメートル先の窓を正確に攻撃できる精密度を持つ」と説明している。ただ水平飛行する巡航ミサイルは放物線を描く弾道ミサイルに比べ迎撃されやすい。

 一方、北朝鮮は射程1300キロメートルの中距離弾道ミサイル「ノドン」を多数、実戦配備し、長距離弾道ミサイルの発射実験も繰り返している。南北のミサイル戦力のバランスが崩れているほか、延坪島砲撃など近年の軍事的な緊張を受け、韓国が米国に制限緩和を求めていた。

 800キロメートルの弾道ミサイルを開発、配備すれば西日本や中ロの一部も射程に入る。射程延長には日本でも警戒感があるが、米国は東京や北京など主要都市を外れることを考慮して延長を認めたとみられる。

 今回の改定では韓国の無人航空機の搭載物の重量制限も航続距離300キロメートル以上で現行の500キログラムから2.5トンに緩和。高性能の偵察用カメラや攻撃用武器の搭載が可能になる。北朝鮮が嫌気するハイテク兵器の投入を示唆することでけん制する意図が鮮明だ。