澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

鼠一匹、国を滅ぼす?その前に、花見に行こうか。

2013年03月20日 23時38分38秒 | 社会
 福島第一原発の停電による冷却停止は、鼠の感電が原因というお粗末な結末となった。この東電発表を鵜呑みにするのか、ウラがあるのではと疑うのか、人それぞれだろうが、いずれにしても、原発事故の”収束宣言”など真っ赤なウソで、3.11以来ずっと綱渡りの日々が続いていることが明白になった。

 マスメディアの報道も実に奇妙で、「停電」の第一報を報じた後は、長い間沈黙が続いた。どこかで包丁を持ったオッサンが通行人に斬りつけたという事件では、現場レポーターがマイクを持って大騒ぎしているのに、原発の現況については何一つ報道しない。昨日になって、東電が復旧のメドが付いたと発表した途端、マスメディアは一斉に大騒ぎを開始、事故当初、東電発表が遅れた理由等々をあげつらい始めた。実はこれ、3.11と同じパターン。原発がメルトダウンしているのに、マスメディアは「何でもない」と言い続け、国民は通常の生活を強要された。放射性物質が降り注ぐ中で、辛抱強く行列をさせられたのだ。危機の真っ最中には、マスメディアは平然とウソの報道をすることが分かった。

 鼠一匹でこんな危機的状況になるのなら、隣国のテロリストが数人潜入するだけで、日本国を壊滅できると言っているようなものではないか。ホントに鼠一匹が原因だったのなら、むしろ発表しない方が「国益」に叶ったのではないだろうか。
 
 この体たらくでは、東日本大震災の「余震」が福島第一原発を襲ったら、ほぼ間違いなく対応できないでしょうね。東電一社に丸投げをして、日本国の運命を預けるのだから、さぞかし東電は立派な会社なのだろうと思っていたら、鼠一匹の退治もできなかった。
 この事件が暗示するのは、次の大震災時、日本国、日本社会はかなりの確率で崩壊するということでしょうね。

 週末は、花見の真っ盛り。絶望の近未来が来る前に、最後の花見を楽しもうか…。



<福島第1原発停電>小動物の感電が原因か
毎日新聞 - 03月20日 20:56

 福島第1原発で停電が起き、使用済み核燃料プールの冷却装置など9設備が停止した問題で、東京電力は20日、各設備に電力を分配する仮設配電盤の一部に焦げた跡があり、真下にネズミのような小動物の死骸が見つかったと発表した。小動物が高電圧部分に接触、感電してショートし、停電した可能性があるとみて調べている。

 仮設配電盤は、金属製の容器(幅5.7メートル、高さ2.3メートル、奥行き1.8メートル)に収められ、容器ごと屋外のトラックの荷台に載せられている。作業員が容器の側面の扉を開けて中を確認したところ、電圧6.9キロボルトの端子付近の内壁にすすが付き、真下に体長15センチほどの小動物が死んでいた。周囲には飛散した体毛もあった。

 仮設配電盤のケーブルは半開きの扉を通って外部とつながっている。雨が入らないように隙間(すきま)をシートで覆っているが、尾野昌之原子力・立地本部長代理は「隙間から小動物が入り込んだ可能性は否定できない。配電盤が屋内にあれば容易に入り込まないはず」と話した。小動物の侵入は想定していなかった。

 停電は18日午後6時57分に発生。東電は、仮設配電盤とは別経由で電源を確保。1、3、4号機の使用済み核燃料プールなど、停電の影響を受けたすべての設備は20日午前0時12分までに全面復旧した。【比嘉洋、岡田英】