澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

NHKが作り上げた「現代のベートーベン・佐村河内 守」

2014年02月05日 21時10分33秒 | 音楽・映画
 広島生まれで、耳が不自由な作曲家・佐村河内 守は、先年、NHKスペシャルが大々的に採り上げて、一躍有名になり、自作曲「交響曲第一番 HIROSHIMA」は「Jクラシック」業界で久々のヒットCDとなった。



 だが、今日、佐村河内守の作品は、すべて他人が作ったものだと暴露された。夕方のNHKニュースでは、「市民」が「残念だ」「信じられない…」といった声を放送したものの、作曲家・佐村河内守を世の中に知らしめたのがNHKスペシャルの番組だったことには一切触れず、責任を感じたようなコメントもなかった。

 私は当該番組をみたとき、全聾の人が、本当にこんなオーケストレーションまでできるのか疑問に思った。少しは耳が聞こえるのだが、聞こえないふりをしているのではないかと訝った。「現代のベートーベン」とまで讃えて、佐村河内 守にスポットライトを当てたNHKなのだから、何らかの釈明、説明があって然るべきだろう

 マスメディアはNHK新会長や百田尚樹長谷川三千子経営委員の言動ばかりあげつらっているが、NHKの新経営陣に期待すべきは、ドキュメンタリー番組の検証だろう。「アジアの”一等国”」で示されたように、平気で歴史を捏造するNHKの体質を糾すのが、新経営陣の責務であるのだから。



 この佐村河内 守事件、①被爆者、②障害者を持ち上げるだけ持ち上げて、最後に奈落の底に突き落としたという印象を受ける。NHKが被曝・障害の二重苦を背負った作曲家の「感動物語」というドキュメンタリー番組を作らなければ、このような醜い騒ぎにはならなかったはず。公共放送NHKの責任は、重大だ。






《CDをリリースした日本コロムビアの弁明》

関係各位

2014年2月5日

作曲家 佐村河内守氏につきまして

本日、当社は作曲家  佐村河内守氏の代理人弁護士より、
佐村河内守氏は10数年前より自身の作曲活動について、
記譜行為などの一部の作曲行為を
特定の第三者の手により行ってきたとの連絡を受けました。

当社といたしましては、
この内容に驚愕しており、大きな憤りを感じております。

当社より発売いたしました佐村河内守氏作曲の作品については、
当然に本人からは「自身が作曲した作品である」との説明を受けており、
更に、佐村河内守氏は自身が作曲者である旨を
著作権管理団体に対して登録していることを確認の上で、
販売を行って参りました。

しかしながら、当社より発売したCD等の商品につきましては、
結果として、作曲者については不適切な表示であり、
また、創作活動の背景などについても誤った表現をしたまま
販売活動を行ってきたこととなります。

この点につきましては、商品の発売元として責任を痛感しており、
深くお詫び申し上げます。

今後は、当社としても今回の事態に関する事実関係を精査した上で、
再発防止策を検討して参ります。



佐村河内守氏「自分で作曲してませんでした」聴力失った現代のベートーベン
2014/2/ 5 12:02
聴力を失った作曲家として、「現代のベートーベン」と呼ばれる佐村河内守氏(50)に、ゴーストライター疑惑が出た。スポーツ紙などの報道を受けて、佐村河内氏もNHKの取材に「申しわけない」と謝罪したという。いったいどういうことなのか。
CD売り上げ18万枚!クラシックとしては異例の大ヒット
佐村河内は広島出身。両親は被爆者で、幼児のころからピアノを習い始めて音楽の道に進んだ。1997年に映画「秋桜(コスモス)」やゲームソフト音楽で注目されたが、17歳で発症した聴覚障害が進み、35歳で完全に聴力を失い、以後は音符だけで作曲を続けてきたとされる。米誌『タイム』は「現代のベートーベン」と紹介した。

おととし11月(2012年)のNHK「情報LIVEただイマ!」で取り上げられ、1年以上前に出したCD「交響曲第一番HIROSHIMA(03年作曲)」が「アマゾン」の音楽ソフト総合チャート で1位になった。昨年3月(2013年)のNHKスペシャルでも報じられ、CDの売り上げは18万枚と、クラシックでは異例の大ヒットとなった。
『スポーツニッポン』紙によると、「本当は自分が作曲した」という人物が告発する準備を進めているといい、佐村河内の関係者も「共同制作者的な存在はいる」と認めている。両者の間で何らかのトラブルがあったらしい。けさ5日(2014年2月)の7時のNHKニュースは、佐村河内本人の「大変申しわけなかった」というコメントを伝えた。
司会の小倉智昭「ご本人の?」
笠井信輔キャスター「はい。つまり、疑惑の域を出てしまったということです」
イメージを伝えて別人が曲つくり
小倉「クラシックは万単位でヒットですから、10万枚超えたら大ヒット。HIROSHIMAっていい曲なんで、オーディオ雑誌で推奨したこともあるんですよ。本人が作曲したと思いますからね」
情報の出どころはゴーストライターの代理人弁護士で、佐村河内は十数年前からこの人物に曲のイメージなどを伝えて曲にしてもらっていたという。これは一種の共同作業をうかがわせるが、共同通信は「別の人物が作ったものだった」としている。
『佐村河内の作品』の「ヴァイオリンのためのソナチネ 嬰ハ短調」は、ソチ五輪フィギュアスケートの高橋大輔選手がショートプログラムで使う予定になっている。笠井は「年末の全日本選手権でも使っていたので、そのまま使われるのでは」という。
小倉「曲自体がよければいいわけだし。ただ、実際に作った人と話し合いができていたのかなあ。これから何らかの法的措置をとるのか微妙でしょ」
日本コロンビアは「とくダネ!」の取材に、「驚いている。弁護士がだれだかもわからない。確認中です」と答えたという。
小倉「はじめから共作にしておけば、こういう問題にならなかったのに。曲はいいんですから」