澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「菊島秘境 澎湖南四島特展」を見る

2014年09月26日 14時25分47秒 | 台湾
 台北にある「国立台湾博物館」で開催中の「菊島秘境 澎湖南四島特展」を見る。
 「菊島」とは、澎湖諸島の別称でもある。澎湖諸島は、台湾海峡に浮かぶ島々で、歴史的には日本との繋がりが深い。1895年、日清戦争の結果、下関条約によって「台湾及び澎湖島の割譲」が決められた。
 
 50年間の日本統治時代、澎湖島の中心地・馬公市には、台湾総督府民生長官・後藤新平の命により澎湖病院が開設された。さらに総督府の各種行政機関が置かれ、漁業を中心とした産業振興が図られた。その結果、澎湖諸島の人口は飛躍的に増大した。

 1949年、中国国民党が「国共内戦」に敗退し、台湾に流亡政権を打ち立ててからは、澎湖諸島は、中国共産党が支配する中国大陸と対峙する「光復大陸」の最前線基地となった。そのため、普通の外国人観光客は、ここを訪れることもなく、約25年ほど前にようやく観光地として脚光を浴びることになった。

 今や澎湖諸島は、台湾屈指のリゾート地。亜熱帯の陽光が輝く白沙の海岸、奇岩の崖壁、珊瑚礁などの豊かな海洋資源が特徴で、自然環境保護の意識も住民に強く浸透している。