昨日の「佐川証言」、録画でざっと見たが、私は妙なことばかり思い浮かべてしまった。
霞が関のエリート中のエリート、財務省のトップの一人が「省益」を守るために何を言うのか興味深かったが、結局、「公文書改竄問題」に関しては、政治の関与はなく、財務省理財局に「責任」があるという発言に終始した。
かつて、舛添要一が次のような発言をしたことがある。
「 「…学習院や成蹊を出ている人じゃ、この国の総理大臣は務まらないよな。だいたい、麻生なんて、漢字も読めないんじゃないの…」)「週刊文春」2007年9/11号)
「…大体厚生労働省の役人なんてバカばかり。財務省が白人なら、(厚労省は)黒人ということだ」(「週刊新潮」2007年11/15号) 」
佐川氏の「品性」が舛添程度だとは思いたくはないが、言葉には出さないものの、同じような自負、意識をもっているはずだ。民主党政権以来の「政治主導」によって、政治家が官僚を下僕扱いして責任転嫁するとなれば、霞が関に優秀な人材は集まらなくなるだろう。
「事務次官会議」を廃止して、「政治主導」を唱えたのが鳩山由紀夫政権だった。その結末は今さら言うまでもない。安倍さんは、世間知らずの妻の愚行により、鳩山と同じ轍を踏みかねない春(とき)にきている。