目下、参議院議員選挙中、「NHKから国民を守る党」の政見放送が面白い。
この「NHKから国民を守る党」に関しては、週刊誌等が内紛やスキャンダルを書き立てているようだ。その真偽はさておいて、代表・立花孝志のパフォーマンスは、とにかく面白い。立花は、かつてNHK職員だったが、経理の不正を週刊誌上で告発して、NHKを追われた。その古巣NHKのスタジオで「NHKをぶっ壊す!」と叫んでも、政見放送であるからして、NHKは何も手出しができない。これは、立花の「復讐劇」を見るようで、サラリーマン諸氏は何がしかの共感を覚えるだろう。
立花の言うとおり、三年前、NHK山梨放送局で起きた男女アナウンサーの性的スキャンダルは、さもなかったようにもみ消された。当事者だった斎藤某アナは、今もNHKのどこかで働いているという。相方の契約アナは解雇されたとか。NHKは身内にはとことん甘く、視聴者には高め目線でいろいろなことを仕掛けてくる。「アジアの”一等国”」問題で明らかなように、歴史の歪曲(自虐史観の押し付け)、中韓両国への媚び、ナショナリズムの封印などは、日常茶飯事、というよりルーティンワークだ。受信料の強制徴収と並んで、これは国民に思想的隷従を強いる仕掛けだ。
この党が主張する「NHK放送のスクランブル化」、さらには「NHK解体」は、大いに共感できる。
だが、いかんせん、候補者の「タマ」が悪すぎる。これでは、NHKに打撃を与えるのはムリだ。NHKは選挙期間中だけ、受信料徴収員の活動を控えるだろうが、選挙が終われば元の木阿弥だろう。
せっかくいいことを言っているのにね、「NHKをぶっ壊す!」と。
NHKをぶっ壊す!【政見放送】 NHKから国民を守る党【立花 孝志他3名】全国比例区