昨晩「深層News」に香山リカ(立教大学教授・精神医学)が出演。彼女の母校である東京医科大学(東京医大)の「女性差別」について語った。だが、Mixiには次のような書き込みが見られた。
「深層News」(BS日テレ)に香山リカ(精神科医)が出演中。香山は東京医大卒で、母校が女性差別をしていたことにショックを受けたとか。入試不正を女性差別の話にすり替えたという自覚はないらしい。香山リカが開業医の子弟だったとしたら、自分のコネ入学に触れられたくなかったからだろう。
念のため、香山リカの経歴をWikipediaで調べてみたら、その父親が開業医だったことが分かった。このことから類推されるのは、香山リカ自身もまた、開業医子弟のコネ入学枠で東京医大に入学したのではないかということだ。久しくTVメディアから遠ざかっていた彼女が、久しぶりにTV出演して強調したのが「東京医大の問題は女性差別」という点だった。
東京医大の「不正入試」事件発覚からの経緯をたどれば明らかなのだが、ことの本質は女性差別などではない。国家予算から膨大な補助金を得ている東京医大が、文科省局長のバカ息子を不正入学させるとともに、同窓会OBである開業医の子弟を「優先入学」させていたという事実こそが、問題であり糾弾されるべきなのだ。
このブログでは何度か書いているが、十数年前、私の親族がこの大学を受験して、二次試験の面接で開口一番に訊かれたことは「本学に知り合いはいますか?」だったという。その意味は、親がOBの開業医かどうか、あるいは寄付金をどれだけ納付できるかどうかを確かめたかったのだろう。そういう実体験があるので、「東京医大は女性差別」だなどという問題のすり替えには、到底、納得ができない。
振り返れば、この国は「すり替え」がお家芸。「敗戦」を「終戦」、「連合国」を「国際連合」、「GHQ憲法」を「平和憲法」にすり替えたことから、「戦後」はスタートした。こんなお国柄だからこその「やがて哀しき」エピソードなのか。
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