the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESでは麻痺しない。
それとは無関係に・・・。

突然ドカドカ家に乱入してきて不遜な態度を取る相手に
酒などを振舞わなければならないっていう行事がニュースで流れると、
少年だった頃の私は、「ああ、大変な町だなあ・・・。」といつも
感じていた。そういうのが苦手だからだ。

神(あるいは神の使い?)という設定だから、ある程度のふるまいは
なかったことにする・という、その地域での約束事は、
「その役を演じるのは『人』ではあるが、そいつはまあ乱暴そうに
見えるけど、実際に無法をはたらく訳ではない」という前提の上に
成り立っていた。はずだ。

引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
なまはげ、女性浴場に乱入、男鹿 客の体を触る
 昨年の大みそかに男鹿市の男鹿温泉郷の旅館で観光サービスとして
登場した「なまはげ」が、女性浴場に入り込み、複数の女性の体を触る
わいせつな行為をしていたことが11日、分かった。温泉郷周辺の
3町内会長らは今月8日、対応を協議し、問題を起こした町内会のなまはげ
の温泉郷への出入りを3年間禁止することなどを取り決めた。同市観光課は
「観光文化都市としてなまはげを全国にPRしていただけに残念。再発防止
に努めたい」と話している。

 同市や温泉郷の関係者によると、大みそかの夜、周辺町内会の青年ら数人
が国の重要無形民俗文化財「なまはげ」行事で家々を訪問した後、同8時半
すぎに同温泉郷の旅館のロビーに入場。宿泊客ら3、40人を前に勇壮な
振る舞いを披露していたところ、20代前半の男性が扮(ふん)するなまはげ
がその場を抜け出し、女性用の大浴場に入り込み、洗い場にいた女性数人の体
を触ったという。被害者の家族から苦情を受けた旅館側は、直ちになまはげの
責任者を呼び出し、謝罪させた。なまはげの男性は酒に酔った状態だったという。

 同温泉郷では毎年、大みそかの夜に2町内の青年らが、それぞれ宿泊施設の
ロビーでなまはげを披露している。男鹿温泉郷協同組合は「これまでホテルの
浴室に入り込んだりすることはなかった。被害者には本当に申し訳ない」と
話している。

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

悪事をはたらくことを自制するのは、まず個人が持つ道徳観と
羞恥心である。それを超越してしまっても、法という存在が
なんとか抑止力を発揮することもある。

後日の報道では、事態の重大さを知ったエロなまはげの中身の男が
謝罪を申し入れたらしいが(被害者に対してかどうかは不明)、
伝統行事の背景に、どんな心理状況が長年の間に醸成されてきて
いるのかは、地元ではないので分からない(ニュースにならない不祥事が
例年起こっているとか、あるいはそんなことは全くなくて、今回が
初めてのケースである・とか)。


結果的には道徳観を酒で薄めて、仮面をかぶってさらに羞恥心を薄めて、
伝統行事の笠に隠れれば何だってできるという人間がなまはげを
演じていたということだ。

ところでこんなケースのように、酔っ払いの振るまいは比較的寛大に
許されるのに、素面の人が酔っ払いを殴ったら、まあ確実に捕まる。
酔ったなまはげが痴漢行為をしてもセーフだが、素面の人間が酔った人を
触ったら問答無用で犯罪だ。

なんだかアンバランスだ。






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