十勝港で毛ガニ漁が解禁になりました。
近年、漁獲量がどんどん減っています。
毛ガニは、昔から日本で食べられていたわけではありません。
現在は高級食材の毛ガニですが、かつては漁の網にかかって邪魔者扱いされていたそうです。
1930年くらいまでは、肥料として使われていました。
食べる物として認識されていなかった時代もあったなんて、現在では考えられません。
毛ガニが注目され出したのは昭和30年代になってからです。タラバガニ漁の不振がきっかけで、代替品としての毛蟹を扱うようになったそうです。
冬の味覚 初水揚げ 十勝港毛ガニ漁【広尾】 2023.11.25
十勝沿岸で毛ガニ漁が解禁となり、広尾町内の十勝港で25日、初水揚げされた。漁は12月にピークを迎える。
十勝の代表的な「冬の味覚」。漁期は来年1月末まで。管内3漁協(広尾、大津、大樹)合わせて18隻が操業する。
広尾町内はこの日、風が強く、沖合に出るほど海の状態が荒れたため、漁船は日の出前に早々と帰港した。
水揚げ量は100キロ台にとどまり、1キロ当たり単価は大で1万5800円、小は1万2000円だった。
広尾漁協毛がに篭(かご)漁業部会長の保志光則さんは「きょうの段階では、まだ何とも言えない。旬の味覚として楽しみにしている人も多い。少しでも多く捕れることを期待したい」と話していた。(能勢雄太郎) |
毛ガニは、1930年代初めまで刺し網などの混獲物として漁獲されるのみであった。しかし、1936年頃から缶詰の原料として需要が高まり、毛ガニ漁業が本格化した。それに伴って毛ガニを漁獲するための漁具「けがにかご」が誕生した。 |
北海道全体で、毛ガニの漁獲量は、1955年に過去最高27,385トンを記録した後、減少の一途をたどり、1968年1万トンを割り、近年は2千トン程度になっている。
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