年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場汚染調査報道への疑問

2017年05月04日 | 築地市場にて

5月2日築地市場内の100箇所以上のところで地下の土壌汚染調査が始まったと言う報道があった。都知事の豊洲移転判断に影響があるという。おかしい。一番危険な米軍ランドリ-跡地は除外している。東京都の報道を丸呑みしている。

 市場正門脇の掲示してある松平定信の隠居跡にあった貴重な大名庭園が築地市場の下にあることは何処も報道していない。イザ築地市場で工事が始まれば遺跡調査の時間が必要となる。どんな埋蔵遺産があるかわからないが時間だけが経過してゆく。

中央区の掲示板

 江戸時代中期の陸奥白河藩主松平定信は老中の職にあって寛政の改革(1787~1793)で幕政の建て直しを行ったが、老後には将軍よりこの地を与えられた。当時この地は江戸湾に臨み風光明媚で林泉の美に富み、浴恩園と名付けて好んだという。

 明治維新以後この地は海軍省用地となり、海軍学校、海軍病院などを設置して著しく園池の風景を変えた。さらに、大正12年(1923年)12月、日本橋にあった魚市場(俗に魚河岸)がこの地に移転して来るに及んで、かつての浴恩園の面影はまったく消滅し、現在は東京都中央卸売市場が設置されている。

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