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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

豊洲移転の儀式の終わり

2017年05月20日 | 築地市場にて

事前の予想の通り、豊洲市場の汚染に関する会議は荒れた。論点のかみ合わないことは最初から解っていた。政争となった豊洲移転はこれから選挙となり、築地市場の隠された築地で働いている人なら誰でも懸念しているが同業他社への迷惑を考え黙っていたことが、外部の報道によって漏れるだろう。このことが築地の地位のさらに低下を招く。他の水産市場が活況することでなく、他の業態が繁栄することになる。それによって人材流出が続く。魚の客など流動的で一番大切なのは目利きのできる人材を流出することでさらに将来を任せる人材を獲得することである。

 大手の温度管理の厳しい業者は築地市場からさらに出て行くだろう。なぜなら温度管理がない築地で衛生事故の懸念が生じ、築地を通過していた商材の安全の記録が途絶える。温度管理されていないと公表されている築地から仕入れていた担当者は処分される方向となるだろう。この得意先は場外に店舗を構えている仲卸経由となる。さらに築地の市場の売り上げが減少する。コンプライアンスの問題を深く追求するところでない得意先が築地に残る。地下の汚染か衛生管理の不備が続く築地とどちらを選択するのであろうか。多分判断できない知事だろう。今の築地の混乱を見ていると築地再建案の設計合意は数年以上かかる。

 10年後再建できてもアマゾン等の活躍で遺跡状態になっているかもしれない。バブル期1000以上あった水産仲卸は今築地で600となった。ネット時代に対応できない築地はさらに減少が加速される。

 

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