年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

共古随筆・べったら市

2018年08月09日 | べったら市

山中共古のなた豆を再び確認していたところ、べったら市の文があった。

共古随筆・46ペ-ジ

大伝馬町通り、11月19日べったら市というあり。浅漬大根を売る見世多く出る。植木屋の多く出る。この市ほど多く出る日なきように見ゆ。菊の相場一八何程と売り相場を極めるもこの市日よりとすると。明日の恵比寿講の支度物を売る市とす。浅漬の大根を買いたる者ベッタラ・ベッタラと呼ばり、大根を縄に縛にて縛り、婦女子の衣服へ麹ぬかを付けんとし、また不意に顔先へ差し出し、娘子供を驚かせるを喜び歩く、その乱雑甚だし。

 

11月19日は旧暦で今は新暦の10月19日。

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