串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

国道19号線沿いに

2012年07月14日 | 旅-関東・中部

 

朝食をしっかり食べて・・・と、言いたいところだが、私にしては食欲がない。

昼食の蕎麦も、どうにかお腹に収まった。

夕方になって熱が出てきた。

1週間前の佐渡での充実した日々・・・どうやら遊び過ぎたようで、歳をかんがえなくちゃ。

宿をチェックアウトし、インターを目指す途中、はるかかなた雲の上に妙高が顔を出す。

塩尻インターで高速を降り国道19号線へ。

国道19号線沿いには中仙道の宿場町が点在し、木曽川沿いには福沢桃介が残した
近代化遺産や紅葉の名所もたくさんあり、味気ない中央道を走るより時間はかかるが
この19号線を走りたいものだ。

宿場町を全部見てみたいが、相方は興味がなく素通りしてしまう事が多い。

19号線を通る度に1箇所づつ見ていこうよ・・・と、約束(お願い)し、今回は奈良井宿へ。

木曾の大橋

総桧造りの太鼓橋で、橋脚を持たない橋としては日本有数の橋。

福沢桃介が作った木曽川電源開発施設の一つ桃山発電所を車中から写す。

今回の目的は柿其(かきぞれ)水路橋。

国道19号線から標識に従って柿其渓谷へと向かうと、新青木橋の手前に大きく
横たわる橋が見えてきた。 

水路橋を超え、左手の細い道を上がって行くと広場に出る。

そこに車を停め対岸を見ると、山の中から現れる水路橋に驚く。

上に通路が設けられているが一般人は通れなくて、対岸から見るのは無理みたい。

とうとうと流れているように思ったが、点検中の方は雨が少なくて水量も少ないと・・・。

ここは関西電力の施設で、点検にあたっていた方は、「最近、ご迷惑をおかけして、
水量がもっと多くなればいいのですが・・・。」と、言われる。

大飯原発運転再開で叩かれている関電、なんだか気の毒に思えた。

この水路橋が作られてから90年近く経っているが、いまだに補修しながらも現役。

木曽川の取水口から8キロ程離れた読書(よみかき)発電所までの水路の一部。

地下には昭和35年建設の地下水路があり、この2本の水路で水力発電をしている。

作業員の方が橋の上を歩いている。

あの通路だろう、怖いなぁ・・・。

左下に見えるのが、広場への道。

現存する戦前の水路橋の中では最大規模という。 

紅葉を見に来ても興味を持っていなかったら、橋の下をくぐって柿其渓へ向かうだろう。

ちょっと時間を割いて、先人が作った近代化遺産を鑑賞し、福沢桃介と川上貞奴の
ロマンスに思いをはせるのも歴史好きには楽しい。

この読書(よみかき)発電所へ水が送られている。

桃介橋が見えて来た。

桃介橋は以前に見ているので、今日は素通りして帰途に着く。

ご招待の信州旅はこれで終わりです。

次回は大井川寸又峡温泉への旅。