小林荘の夕食は部屋で、18:00~とお願いしておいた。
料理の品書きはない。
ゴマ豆腐の先付が出て、前菜は豪華な海の幸が盛られた一皿。
エビも車エビ、柿の白和えも上品な味、久しぶりに食べる煮こごり。
刺身はサザエ、カンパチ、車エビ、石鯛にカツオ。
車エビの頭部分は火が通っているという丁寧な調理。
ウナギの蕪蒸し。
板前さんの腕が光る味の良さ。
季節ものの川蟹プランで予約していた。
出てきたのは大きな焼き蟹。
「今日は大きなカニが入りました。」と、女将さんが言われる。
らっき~だったのかな?
甲羅を割ると・・・。
蟹ミソは濃厚な味で海のカニにも負けていない。
しかし、カニ鋏はないし、脚に切れ目も入っていない。
これだけ大きなカニなら、きっと脚にもおいしい身が詰まっているのでは?
歯で割ってみたいけど、村杉温泉の「角屋」で、歯を使ったところ、歯の根っこが折れていまい、
とうとう抜歯⇒部分入歯となってしまった苦い経験があるので、大事な歯は使えない。
この宿、料理は凄くおいしいし、湯使いもいい。
しかし、ちょっとした気遣いがもう少し欲しかった。
頼めばハサミもあっただろうが、結局脚は食べられなかった。
めったに食べる事のない川カニ、脚は食べないものなんだろうか?
子持ち鮎だが、残念ながら前の筑後川でとれたものではない。
この地方の特産品である柿の中にカキが入った「柿牡蠣グラタン」。
柿も甘くて、口直しにヘタをかじった。
カニ釜飯。
松茸の土瓶蒸しも出て・・・。
天ぷらは鮎と季節先取りの「菜の花」。
鮎の中骨もカリカリ。
デザートはいちじくのコンポート。
高級食材がふんだんに使われ、味もいいし、丁寧な調理・・・凄くおいしかった。
朝食は1階のラウンジ「菜の花」で、8:00か8:30~だが、7:30からOKという事なので7:30~に用意してもらった。
福岡では「ガメ煮」という筑前煮も薄味ながらしっかり味がしみておいしい。
かつて、この料理には「ガメ」とよぶスッポンの肉を使っていたが、スッポンが高級素材になってしまったので、
その代用品として食感が近い鶏肉をつかうようになったと、ご主人が説明される。
小林荘、口コミ通り食事は凄くおいしかった。
次に泊まる時があれば、ノーマルな料理で充分。
そして部屋は、フロントがある2階の「筑後の間」に限る。
今回は往路新幹線、レンタカーで回り復路は飛行機でという旅だった。
博多駅前でレンタカーを返却し、駅に近い大地のうどんで旅の締めくくり。
注文した「野菜天ぶっかけ」が目の前にで~んと。
天ぷらたっぷり、これで630円とは。
はぁ、大満足な九州紅葉旅でした。