食事は同じフロアーの別の部屋に用意された。
いつも通り、夕食は18:00~、朝食は7:00~にしてもらう。
夕食も朝食も同じ仲居さんの接待だった。
かつてはそういう宿が多く、部屋食の時は心づけを渡していた。
最近はそういう宿に泊まる事がなかったので、心づけの事など忘れていた。
どうしようか?ちょっと迷ったけど、割り切った。
この宿は、古き良き旅館スタイルを続けておられるが、正直なところ、ちょっと窮屈だった。
前菜ですが、細かい説明はありません。
奥の黒いのはごぼーでした。
赤いマグロを見るとガッカリ。
マグロ好きではない。
トロや中トロなら食べる気になるが、この赤いのは・・・。
鯛の薄切りがハス芋の向こうにたっぷりで、持て余す。
先附のほうれん草の白和え。
カニ身の下に、赤こんにゃく、その下は柿と、手の込んだ一品。
主役のほうれん草は奥に隠れている。
具材をぐちゃぐちゃと混ぜないで、和え衣はたすき掛け。
お酒のラベルはご主人の作品。
アンコウのチーズ鍋。
アン肝も少量。
出来上がり。
煮物は、南瓜いとこ豆腐。
南瓜主体の豆腐の中にアズキがちらほら。
アワビも入って、お汁は蕪のすり流し。
蕪の釜に吹き寄せ。
松葉は蕎麦かな?食べられます。
下に酢味噌が敷いてあって、蕪も全部食べるとお腹いっぱい。
但馬牛のビーフシチュー。
少しで良かった~、もう食べられない。
親カニの甲羅盛り。
カニ酢、もう少し甘くしてほしいなぁ。
身を出すの、面倒でしょうねぇ。
いいもの食べさせて頂きました。
デザートです。
月替り会席 お値打ちプランという高くはないプランなのに、高価な食材が使われ、
手の込んだおいしい食事だった。
食事中、明るい、堂々たる風格(体格ではなく)の女将が挨拶に来られた。
数多く旅館に泊まっているが、女将のご尊顔を拝する宿は少ない。
まぁ、女将さんがいない宿も多いのですが。
女将は宿の顔であり、ホスピタリティの良し悪しは、女将の采配に拠るものかもしれない。
この宿のこだわりは、ひとえに女将さんによるものだと思った。
いや、館内の絵画や工芸品は、書や絵画が得意な御主人に拠るものでしょうか。
朝食です。
身の厚いカレイでした。
朝、料理長が部屋でだし巻き卵を作って下さるというサービスがあったのですが、
シャイな私達はこれは辞退した。
コーヒーは出ません。
その代わり、3種の日本茶が用意されていた。
こんなサービスは初めて。