北海道では一番標高の高い所にある然別湖にやってきた。
湖の中に小さな島、弁天島があり、紅葉はまだ早いようだが、美しい湖だ。
湖の周囲に歩道などないようで、遊覧船が就航し、船から眺めるようだ。
乗ってみたかったが、却下され、すごすご帯広を目指す。
帯広名物「豚丼」を是非食べてみたかった。
「ホテルボストン」近くの「新橋」という食事処に入り注文。
出てきたのを見て驚いた。
たれの色が真っ黒。
そして、具は豚だけで他には何も入っていない。
たれはすご~く甘からい。
まるで、豚の生姜焼きに鰻のたれという感じ。
豚嫌いな連れは、天丼を注文。
天丼にも同じ味のたれ。
うぅぅ・・・と、顔をしかめる連れだが、「郷に入れば郷に従え」。
これが、帯広の丼なのだ!
はるばる帯広まで来て、関西風の丼を食べるのもおもしろくないでしょう。
この店先に犬がいた。
しかし、じっとして動かない。
微動だにしないので不思議だった。
店主に聞いてみた。
答えは、剥製。
驚いて眺めていると、店から出て来た客が
「前に来た時は生きていたのよ。」と喋る声が聞こえた。
最近、天国に行ったのだろうか・・・?
可愛がっていた、そして看板ワンだった愛犬だったのだろう。
店主の優しい気持ちを感じ、ちょっと期待はずれだった
豚丼も忘れられない味になった。