北海道へ上陸してから初めての温泉は、ここホロカ温泉の旅館鹿の谷。
玄関のガラスに「狩猟の人、入浴お断り」の貼紙がしてある。
何事だろう・・・?と、思いながら、入浴料金を払おうとしたフロントに、鳴きウサギ保護の署名が置いてあった。
これで、玄関の貼紙の謎が解けた。
ここは、ぜいたくな事に4種類の源泉を持ち、もちろん全て掛け流し。
手前からナトリウム泉、鉄鉱泉、カルシウム泉とそれぞれの湯船にブレンドする事なく注がれている。
内湯から戸外へ出ると、そこには硫黄泉の露天風呂。
ただし、この内湯も露天風呂も混浴で、女性用には、小さな内湯が一つあるだけ。
他に客はいなくて、私も入ったが、男性客がいれば入れなかったでしょう。
糠平湖の近くにある、鉄道アーチ橋。
今は、レールもはずされた廃線跡。
昼食をとった三股から帯広までの士幌線だった。
沿線でもっとも有名なのは、めがね橋という糠平湖にかかるアーチ橋だが、今の季節、水没してしまい見えないらしい。
すぐ近くまで行く事が出来るので行ってみた。
もちろん、橋の上に出て歩く事はできない。
三股あたりで切り出された木材を帯広に運こんだのだろう。
「ツワモノどもの夢の跡」かもしれない。
なにか哀愁を感じる、コンクリート構造物だった。
然別湖を目指す途中で、冬季休業する山田温泉に立ち寄る。
2日後には、冬季休業に入るという、まさにラストチャンス。
大きな内湯だけだが、優しい、柔らかい湯が掛け流しになっていた。
いいなぁ・・・、いつまでも浸かっていたいが、連れはパスして車で待っていたので長湯は出来ない。
後ろ髪引かれる思いで後にした。