湯の家は敷地内に2本の自家源泉がある。
以前から日光湯元を訪れた際、横目で見ながら、どんな湯なんだろう・・・?と、感心はあった。
今日は、その湯に浸かれるんだ。
風呂は男女別の内湯と、空いていれば中から施錠して無料で使える貸切風呂が
1ケ所あるだけで露天風呂はない。
広い脱衣所。
アメニティは、シャンプー類だけ。
ドライヤーはフロントで借りる。
凄い!
大きな湯船ともうもうたる湯気に驚く。
湯船の全容は湯気のかなたに。
いくらレンズを拭いても、この程度しか撮れない。
湯口は2ケ所あり、ライオンの口からは熱い湯。
パイプからはかなり温度が下がった湯。
他に湯船の中からも熱い湯が噴出すので、湯船移動中は注意必要。
あふれ出す湯量も半端じゃない。
水が入る蛇口はないので、自分好みの湯温にするのは、この広さと相まって不可能。
熱い湯が苦手な人にはお気の毒だが、浸かってしまうとぴりぴりした感じはしない。
井上靖が「海峡」で述べる「あぁ、湯が滲みてくる・・・」まさにそう感じるいい湯だった。
お気に入りのカランはこの場所。
常に湯船からあふれ出した温泉が足元を流れる。
歩けばこの通り。
湯ノ花の上に足跡がくっきり。
はぁ、大満足、湯の家の風呂。
貸切風呂は大人気で、いつ見ても入浴中の札がかかっていたが一度だけ
入浴する機会があり入ってみた。
脱衣所も湯船も普通の宿の内湯並に大きい。
しかし、湯がなんだか物足りない。
同じ湯を入れていると言われるが、内湯ほどの濃さは感じられなかった。
源泉は、湯の家旅館NO.1とNO.2 の源泉だけでなく、奥日光開発源泉 1~7 の混合泉。
湧出量は467L/M とあるが、これは両者合わせての量なのだろうか?
温度:62.5度 PH=6.3 成分総計:1818mg/Kg
Na=220.4 Ca=145.4 Cl=172.7 SO4=380.6 HCO=350.2 CO2=294.4
今の季節だけのイベントだろうか?日光湯元の旅館に泊まれば、湯元の旅館の風呂
3ケ所が無料で入れる「湯めぐり」を利用した。
入浴可能時間が15:00までの宿もあり、その為にも日光湯元へは早く着きたかった。
13:00頃、チェックインは後だが、湯めぐりの紙だけ欲しくて湯の家へ。
まずは、いつも前を通り、高級そうな雰囲気で気になっていた「湯元 板屋」へ。
湯上りの待合はお洒落な感じがして、浴室はどんなだろう?と、期待するが・・・。
脱衣所
期待したほどではなく、ごくフツーの浴室だった。
こちらはL型になった結構大きな露天風呂。
- 源泉名:奥日光開発㈱の3,4,7号混合泉
- 温度:74.1度 PH=6.5 成分総計:1440mg/Kg
- 泉質:含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩泉
- Na=126.1 Ca=191.5 Cl=77.8 SO4=496.2 HCO=236.4 CO2=119.8
続いて旅館街の奥にある「花の季」さんへ。
入口を入った途端、いい香りに包まれる。
ロビーには宿の名の由来だろうか、花がいっぱい。
内湯はもうもうたる湯気で写真が撮れないので、扉越に。
そう熱くはない適温の湯だが、それだけにインパクトがない。
露天は小ぶり。
さらに奥に進み「湯の森」さんへ。
ロビーもお洒落な感じで、ここに泊まってみたくなる。
マキストーブがいい感じをかもし出している。
湯の森さんは各部屋に源泉掛け流しの露天風呂が付いている。
いいなぁ、それ。
部屋に露天風呂があるので、こじんまりした内湯のみ。
アメニティも揃っている。
シャンプー類はポーラ製とミキモトのものだった。
洗い場は2ケ所だけの内湯。
湯口にはびっしりと黄色い抽出物がこびり付いていた。
他の宿の源泉とは違うのだろうか?独自源泉なのだろうか?
こんな硫黄色した抽出物は、日光湯元の宿の中では見た事がない。
もっとも、全ての風呂を知っている訳ではないが。
- 源泉名書きもれで不明。
- 温度:72度 湧出量:241.5L/M PH=6.4
- 成分総計:1302mg/Kg
- Na=151.4 Ca=111.8 Cl=51 SO4=330.2 HCO3=271.4 CO2=181.3
結果的には宿泊した「湯の家」の風呂が、湯量豊富で一番良かったかな。
計3ケ所の宿の風呂が無料で入れる「湯めぐり」いい企画です。