かつて若者を中心に人気を集めた情報誌「ぴあ」(首都圏版)が最終号を発行し、休刊となった。部数の減少に歯止めがかからず、39年の歴史に幕を下ろした・・・とのこと。
中学・高校の頃は、ぴあを丸めて持ち、街に出るのがお洒落だったものだ。確か持参すると映画料金が安くなった記憶がある。ただ我が家には長い間、無料でぴあが送られて来ていた。先代が創業間もない頃のぴあの社長にオフィスを紹介したのがご縁で送って頂いたそうだ。なのでこれだけ有名誌になる前からぴあの存在自体は知っていた。ただ当時就学前の私はこの送られて来る雑誌が何なのかさえ分からなかったが、ぴあの顔とでも言えるイラストレーター及川正通氏の独特の表紙がとても印象的だったことはよく覚えている。
それから読者が年一回選ぶ「ぴあテン(その年一番面白かった映画)」「もあテン(これまで一番面白かった映画)」の発表がいつも楽しみで、何作品観たのかをチェックしていたものだ。(のちに演劇・音楽・スポーツとジャンルが増えた。確かもあテンは「2001年宇宙の旅」が連続してトップだった記憶がある)
現在これだけインターネットが主流になれば紙媒体の役目は残念ながら終えたとは思うのだが、上映時間を切り取ったり、丸印を付けたり、日活映画の写真を隠れ見るのが私は好きだったな~有難うぴあ
私の青春には欠かせない一冊でした