ゲーム盤「モノポリー」が本場アメリカで装いを一新するとの事。
モノポリーとは1935年世界恐慌を受け、ニューディール政策が実施された頃に、失業サラリーマン(チャールズ・ダロウ)が自宅のテーブルクロスに絵を描いて買収ゲームを手作りして、玩具会社に持ち込んで商品化。土地を買占め、家やホテルを建て増し、鉄道・電力会社を独り占めすれば、まちがいなく富豪になれる・・・これがモノポリーの基本思想だそうだ。ただ発案者であるダロウ氏は商品化にあたり、既存ゲーム「地主ゲーム(1903年考案)」を参照しているのだが、その地主ゲームは20世紀初頭のアメリカでは巨大企業に独占に対する反感が強烈で、買占めは阻止すべきという思想で設計されているそうで、モノポリーとは正反対の経済思想に基づくゲーム盤だったことが面白い。
最新作では盤中央に「コンピューター監視塔」が立ち、盤上に手をかざすと塔がサイコロの目を決め、地代の受け渡しも塔が担う。塔は赤外線で、盤上のルール違反に目を光らせる市場規制が取られている。すでに「人間性が失われる」「即興性と面白みが弱まる」等の批判が出ているそうだ。
それにしても高校時代に夢中になって遊んだものだ。仲間が遊びに来ると必ずサイコロを振っていた記憶がある。このリニューアルが記事になる事自体凄い話である。モロポリーはこの数年、不振に苦しんで来たそうで、この塔の出現が起爆剤になるのだろうか?・・・と考えつつも久し振りにサイコロを振りたくなった。