世界最大過酷なサハラマラソンを間寛平さんが完走されたというニュースは、月初めのスポーツ新聞で知っていたが、録画放送がされると聞いていて楽しみにしていた。寛平さんがウルトラランナーであることは、有名であるがあのサハラに挑戦されるとは、ビックリである。
過ってギリシャのスパルタロンを走られたことは、承知していたがこのサハラは距離だけでなく砂漠や砂山超えなど、更に過酷である。おそらく人間の極限への闘いであろう。245Kmを7日間で走破するのだ。灼熱の中、砂漠の道無き道を32Km~75Km/日とは、正に過酷なレースなのだ。
なんと825人のランナー(超人)が挑戦し、日本人は10人だそうだ。驚いたことに、その中に71歳の女性がおられて、最高齢だとか?
また、7日間の食料をすべて最初から担いで走るのである。なんと15KGの装備である。容赦なく肩に荷の重さが食い込み、足には砂が入り込んでくる。寛平さんは、テレビで見る限り順調に、初日31Km、2日38Kmと歩を進めておられたが、足裏に出来た豆や灼熱の暑さには、かなりの疲労の色が見受けられた。
衝撃は4日目の75Kmのオーバーナイトランである。25時間以内に走りきることが求められる。このコースも真っ暗な砂丘の中をひたすらビームを頼りに、ペンライト一つで走るそうだ。寒さ(7℃)と孤独と疲労の闘いだ。しかし、これも何と17時間で走り抜いた。この強靭な精神力は、なんと表現すればいいのだろうか?画面を見ながら、いつの間にか家族皆が涙を浮かべていた。
6日目は、フル42Kmであるが、なんと前日までに食料が底をついて、朝 食事の袋飯が最後の食だそうだ。あとは、ポイント毎に支給される水だけである。これで完走が望めるのであろうか?寛平さんも不安そうである。しかも、気温は46℃だという。さすがに寛平さんも不安そうであった。寛平さんの精神力と体力には驚いた おどろいた・・・・・
完走記録は、51時間46分で見事な完走でしたが、このレースに挑戦した理由が、「見果てぬ地球一周の夢をかけて」地球の大きさを実感するためだそうです。これもまた、当方も無いスケールである。笑いの夢もますます大きくなって、世界の平和に繋げて欲しい。
寛平さんとは、過去に3回 海外・国内でフルを走ったことがあり、1勝2敗であるが、このような途轍もない大仕事を成し遂げられて もう手が届かない。ゆっくり休まれてまたテレビにマラソンにご活躍されることを願って止まない。