先日、都道府県別の「幸せ度ランキング」が、法政大学研究グループの研究結果として発表されて話題を呼んでいるが、我がふるさと福井県が、日本で一番幸せな県として評価されたようだ。
発表によると、「幸せ度」という視点で各県の実態調査を行い、幸せ度を示す、平均寿命・出生率・失業率・犯罪件数・・・など40の社会経済指標を基に、「生活・家族部門」「労働・企業部門」「安全・安心部門」「医療・健康部門」別に10段階評価をした結果だそうである。
相対的評価を見ると、「未婚率が低く出生率が高い」、「福利厚生面が充実している」、「犯罪・火災・事故が少ない」などの評価により、「安全・安心」と「労働・企業」の部門でいずれも第1位を占め、「生活・家族」で第3位、「医療・健康」で第9位だったそうです。
2位には富山県、3位に石川県と北陸勢が上位を独占しているが、決して経済構造が他県より好いとは思えない中で、これも自然豊かな環境と子育て支援環境、家族構成などが効いているのだろうか?
一方、我が県神奈川県は33位、東京都が38位、あの大阪府が最下位の47位であるが、概して都会県の幸せ度の評価が低いようであるが、失業率や犯罪率などの都会固有の生活環境によるものが影響しているようだ。
ふるさとに住む親戚、知人に聞いて見ると、異口同音に「ほうかの~」、「何でやろかの?」と実感していないとの感想を述べているが、都会と決定的に違うと思われるのは、三世代同居家族が多く、持家率も高く、争うことが少ない県民性などが挙げられると思う。
これまでも、福井県は平均寿命では上位を占め、子供学力テストや体力テストでも毎年上位にランクされて注目を浴びており、最近では福島原発事故の後、最大の原発保有県として話題になっているところである。
ランキングの順位を競うのではなく、そこに住む県民が幸せ度を感じるように、さらに弱点を補いながら、互いの温かい人間関係が生む生活環境の改善に向けて、行政のやること住民がやることを自覚して、一人一人が改善へ向けての努力を重ねるきっかけにすることが肝要であると感じている。