都内の紅葉スポットは、先週から見頃を迎えているとの情報を得て、先週末に最大のイチョウの黄葉が素晴らしい東京大学本郷キャンパスへスケッチに出かけてきました。
本郷キャンパスは、昨年もスケッチに出かけてきましたが、銀杏の黄葉が見頃となる季節には、学園内は、銀杏並木が黄金色のトンネルが出来、イエロー絨毯を敷き詰めたような色鮮やかな黄色いお伽の国のような世界となりますが、残念ながら今回はまだ色付き始めたばかりで、少し早かったようでした。
今年の関東エリアの紅葉は、全般的に半月以上遅れているようで、台風の影響だろうか?、特に紅葉の色合いは、余り色付きがよくないようです。
仲間と東大のシンボルである赤門前で待ち合わせている間も、多くの学内見学者が構内に消えて行くが、ここでも約10人程のランナーグループが、晩秋の朝のジョギングを楽しむ光景が見られていた。
赤門から正門へと進み安田講堂を正面に臨む銀杏並木通りは、丁度レモン色に色付き始めたばかりで落葉も少なくあのギンナンの独特の香りも感じることなく、散策する人影もまばらで、静かな雰囲気が漂っていました。
安田講堂から三四郎池、法文学館、総合図書館、工学部など一回りしてスケッチポイントを探し歩くが、とにかくいつ来てもその建造物は独特の雰囲気があり、内田祥三氏の設計によるものが多く、どれをどの角度から描こうかと迷うばかりです。
特に、法文館のレトロなアーケードは、実に魅力的で描く前に行ったり来たりしてアーケードをくぐると、これが「象牙の館」の雰囲気だろうかと錯覚するほどマジックにかかっているような気分になってくる。
最初に挑戦したのは、理学部化学館前の黄金色の銀杏との調和が実に美しい、レトロな雰囲気が残る「御殿下記念館入口」のゲートで、晩秋の陽を浴びながらゆっくりと筆を走らせて一枚目を描いて見ました。
お昼には、定番の学生食堂「銀杏」へと出向いたが、土曜日でもあり学生の姿は少なかったが、多くの見学者でチケット購入に長蛇の列が出来ており、やっとの思いで安くて美味しいお昼を楽しんだ。
午後は、図書館前から法文2号館を描いてみたが、こちらも秋の陽を受けてゆったりとした空間が漂っており、内田マジックの重厚な重みの入口を表現するのは何度挑戦しても難業でした。
図書館周辺や工学館も魅力一杯でしたが、つるべ落としの秋の陽が傾き、寒さも感じて銀杏の見頃時期に再訪問を期して、キャンパスを後にした。