芸術の秋 本番を迎えて多くの絵画展が開催されていますが、新国立美術館で開催されている「オルセー美術館展」と、八重洲画廊で始まった知人など多くのスケッチ画の指導者による「日本スケッチ画会」に出かけてきました。
日本スケッチ画会は、今年13回目を迎え八重洲くぼたギャラリーで開催されていますが、オープニング初のためか、各フロアーにはスケッチ愛好者で埋めつくされていました。
関東地区の著名な指導者の作品約200点が出展されていましたが、その生徒達などが集まり身近な風景画などに参考になる作風が多く、作品を前にスケッチ談義が繰り広げられていました。
素晴らしい作品が多く何度も行きつ戻りつ観ていたが、最も魅かれた作品です・・・
新国立美術館で開催中の「オルセー美術館展~印象派の誕生・・・」へ向かうと、想像以上に混雑しており、入場制限が行われる直前のような混雑でした。
今回は、フランス国外に出たことがないモネの大作などが見られるとあって、モネを始めマネやセザンヌ、ドガ・・・など大作の日本初公開に関心が高まっていたようですね。
まず、会場に入ると、見慣れた『笛を吹く少年』が観客を迎えてくれて、作品に近寄れない状況でしたね・・・
パリ・オルセー美術館を代表する名作84点が並び、有名なミレーの晩鐘、ルノワールのダラス夫人、モネのかささぎ、カバネルのヴィーナスの誕生もその大きな原画には惹きつけられました。
モネのサン・ラザール駅、ドガの競馬場、バジールの家族の集い、セザンヌのスープ入れのある静物です。
モネの大作「草上の昼食」は分作となっていますが、原作は一作だったものが訳あっての分作になったそうで、モネの印象派への第一歩の作品になったそうです。
最近では観たことの無い超豪華作ばかりでしたが、余りの混雑で著名な大作の前は黒だかりの人・人・人・・・・で近寄れず、列は前にも進まない・・・
我々絵画ファンレベルで感じたのは、どの作品も印象派の作品と言われているが、非常にリアルな写実的な作品ばかりで、もう少し印象的な「新印象派」に興味があり、色彩や形の表現の自由さが面白いですね・・・
【会場では、撮影が厳しく禁止されていましたので、配布されたパンフレットの写真を引用しました】
美術館を後にして最寄りの駅に着くと、自然が描いた素晴らしいアート作品を見ることができ、この日一番のアートでしたね。