梅雨の晴れ間となり、鎌倉古道の鎌倉七口の一つ「名越切通し」を散策してきました。
名越切通しは、鎌倉と逗子を繋ぐ浦賀道の一つで鎌倉から三浦半島へ向かう数少ない陸路だった道で、急坂の名越坂を超える道は、険しく難行の坂「難坂」と呼ばれていたことから「名越」に代わったと言われています。
鎌倉大町口から横須賀線の名越トンネルの上に通じる「名越坂」を上ります。
坂途中には、名残のアジサイが咲きこの時期はアジサイロードとなっていました。
山道に入ると、シダの葉が茂りシダ道が続きますが、足元には前日の雨水が滝のように流れ落ちて大変でしたね
第3切通し付近では、道の真ん中に大石が並び軍馬が通り抜けられないようにして防御された重要な道の跡が感じられます。
第2切通しも険しい細い道となっています。
第2切通しの先には、法性寺の「まんだら堂跡」が残されており、中には入ることは出来ませんが、山肌に150以上のやぐらがあり、やぐら内部には、石塔が残されています。
国の指定史跡となっており、春・秋に限定されて公開される名跡となっています。
まんだら堂やぐら群の先に、名越第1切通しがあり、高さ10m、幅1mの切通は現在も昔のままの姿が見られます。
最も狭い部は、人がどうにか通れるような狭い切通しとなっています。
切通を抜けて東側の姿です。
切通路を過ぎて急坂の小坪階段口へ向かいますが、こちらも鎌倉時代はどんな道だったのでしょうか?
想像を超える峠越しのような歴史道を歩いて難行を思い知らされました。